砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

ニューヨークでウエデング その2

さて、花婿の親父として今回一番緊張したのはウエデングでのスピーチだった。


3〜4分でも出来たら、それなりにカッコいい話をしたものじゃないですか。


ましてや息子の晴れ舞台、オヤジのポイントを上げる絶好の機会である。


話す内容はだいたい決まったが、英語で話すと少し感じが違って来るから難しい。

カルチャーの違いでしょうか。


次男相手に練習すると、いくつかの訂正を余儀なくされてしまったが「まあオッケーだ」と言われる。




今日はその時の話しの紹介です。


『ハ〜イ、花婿のダディです。


今日は皆さんお集まり下さいましてありがとうございます。


息子は私達夫婦にとってはミラクル チャイルドでした。


私達は結婚してから2年以上経っても子供に恵まれませんでした(何回かの流産と言う部分は次男により厳しくカット)。

やがて妻が妊娠すると喜びと希望も膨らんで行きました。

しかし、妊娠6か月ぐらいの羊水検査ののち、羊水漏れが起きてしまいました。


横たわる妻のそばで、僕は成すすべがありません。

男はこうした状態だと全く無力です。


夜も眠れなかったので近くの公園に行き、朝まで神に祈りました。


深い祈祷の中で、神様が僕の心に語りかけて来たのが「生まれて来る子に、あなたは何を望むのか?」


声が聞こえて来たと言うより、心に囁いて来たのです。

その時頭に浮かんだのが聖書のソロモン王のストーリーでした。

ソロモンが王になる時に、ソロモンは神様に「民を治める知恵」を求めました。


そこで僕が神様に願ったのは「この子を救って下さるなら、強い信じる心を与えて下さい」と祈りました。


朝が明けると妻の状態が良くなり、やがて無事に出産する事が出来ました。


あれから30年の歳月、息子の人生を見つめて来ましたが、彼は非常に面白い性格を持っています。


人生は良い事も有るし、悪い事もあります。

困難な試練にぶち当たった時、道は2つに分かれます。

ギブアップする道を選ぶか、ネバーギブアップで諦めず乗り越えて行く道を選ぶか。


彼は何度かの困難に直面した時、そのつど「諦めない道」を選び乗り越えてきました。


さほど勉強が得意では無かったはずなのにメカニカル エンジニアの道を選び、猛勉強に苦しんでいた時、彼に質問した事があります。


「何でそこまでしてチャレンジするのか?」と聞くと、息子は「自分の人生に後悔したくないから!」と答えました。


彼はさほど宗教的信仰心があると言うわけではありません。しかし未来を信じ、希望を信じる心を持っています。


困難にぶち当たったっても「ネバーギブアップ」で乗り越える道を信じる心を持ってます。


そしてその道は今、素晴らしい花嫁〇〇さんに繋がりました。


これからの道は1人ではなく2人で歩む道です。


人生には良い時も有るし悪い時もあります。

これから2人が困難に突き当たる時も有るでしょう。


でも、ネバーギブアップで2人で乗り越えて行くなら、その道はきっと大きな幸せと祝福に満たされると思います。


おめでとうございます。』




いや〜短いスピーチだったが役目を終えて気が楽になりました。


英語がうまく通じたかが心配でしたが、しばらくして花嫁の友人らしき女性が駆け寄って来て「自分も2人の小さい子供を持っているが、あなたのスピーチに心から感動した。Thank you !」と言ってくれてホッと一安心。


こんなスピーチを日本でしたら「宗教臭すぎ」と言われるでしょうが、ここアメリカはクシャミ一つに「God Bless you 」言うお国柄です。


ましてやユダヤ的ウエデングに聖書のソロモン王の話はバッチリ合っていたに違いないでしょうと自己満足。


そんなこんなで花婿のオヤジのスピーチは終了して、夕食と奥様のダンスを充分楽しむ事が出来ました。



ニューヨークでウエデング、

3日ほど息子夫婦のウエデングでニューヨークに行ってきました。


先回の日本帰国の疲れが癒える間もなく、老体にムチ打っての旅です。


2人は既にロサンゼルスでウエデングは済んでいるのですが、東海岸の親族や友人が「私たちにもウエデングで祝わせて〜」と言う事でニューヨークでもやる事になった。


ニューヨークの上の方のテリータウンにあるBelvedereが式場で、ハドソン川が見える緑に囲まれた美しい式場でした、

なにぶんラスベガスとかロサンゼルスの砂漠地帯に住んでいる者にとっては、会場に向かう道の秋の彩りの木々が目に沁みます。


楓の落ち葉が懐かしくも嬉しい。

秋ですね〜。

会場はハウスの裏庭で行われました。


親族、友人集めて120人ほど集まり、晴天に恵まれて良かったです。





色々写真を撮りたかったのですが新郎の親と言うことで色々役割がありまして、纏まった写真はプロのカメラマンの写真が出来上がるのを待ってます。



新婦のお父さんはユダヤ系なので色々な所でユダヤの風習が入っていて興味深かった。


牧師さんを通して結婚の誓いをした後に、布に包んだグラスを新郎がバシャバシャと足で割るのもユダヤの結婚式の伝統だそうだ。



後で新婦のお父さんに意味を聞いたら「5000年の歴史的背景があるんだけど、結婚は2人で割れた欠片を永遠をかけて繋ぎ合わせて行くもの」と言うような説明だった。


私達夫婦にとって最大の難関は僕の英語でのスピーチと奥さんが息子とダンスする事で、1日前から特訓。


ウエデング パーティはまさにダンスパーティとなった。


先ずは新婦と新婦のお父さん。



次に新郎とお母さん。

何とか無難にこなしてました。

曲は「上を向いて歩こう」



そんでもって新郎新婦。


そして招待客全員のダンスが続く。

老若男女が踊りまくります。



最後はコレまたユダヤ伝統のホーラダンス(チェーアーダンス)





新郎新婦が椅子に座り、ゲストがその椅子を高く持ち上げてお祝いのダンスをします。


これは2人がもっと高い所に行って欲しいと言う思いと、夫婦は周りのサポートが無ければ成り立たないと言う意味だそうです。


さすが聖書の民、色んな伝統があります。



あらためて2人の幸せを祈りました。


えっ!僕の英語のスピーチはどうだったかって⁉︎


それは次回で。

横浜ふ頭。

静岡の後は桜木町に行きました。


イヤ〜36年前にはこの周辺に住んでいたのでですが、全く変わってしまいました。


タクシーのオジさんが「36年ぶりじゃあ〜浦島太郎だろう⁉︎」と言っていたが正にその通り。


何ですか、このヨコハマエアキャビンとは⁉︎



何時の間にこんな物を作ってあるとは、実にケシカラン!



ケシカランついでに乗ってみました。


なかなか、良いではないか〜。


コレで横浜ワールドポーターズや横浜ふ頭に行けます。



キレイなショッピングモールだけれど、やっぱり若者向けだよね。

奥さんと歩きながら「浮いているな〜」とヒシヒシと感じました。

買える物無かったし。



新港ふ頭客室ターミナルがハンマーヘッドと名付けられ、中にはオシャレな店がある沢山あります。


せっかく来たのだから、横浜ならではの「港の景色」を観ながらお茶をしました。


海を見ながらのテータイムは、時の流れを忘れさせてくれます。



横を見ると海上保安庁の基地がある。


その奥には海保資料館があったので行ってきました。



ココには2001年12月に鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で海保の巡視船と銃撃戦の末に沈没した北朝鮮の工作船や回収した武器類を展示してあります。



船体には銃撃戦の激しさを彷彿されされます。



自爆して沈んだ船を引き上げて展示されているのだが、国防の大切さと日本が危機意識を持つ必要性を感じました。



募金箱にチョット上増ししてお札を入れたら、係のオジさんが喜んでこんで下さり、海保マスコットをいくつか多めにくれました。



もうチョト目立つ所で、駐車出来るスペースに作った方が良いのではと思います。