砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

「断郊競歩」

飽きっぽいオジサンには珍しくアパート設置のフィットネスルームでの運動が続いています。


と言っても使うのはクロストレーナーと呼ばれる手足を使って走り込むランニングマシーンだ。

20分ぐらい走り込んで汗だくになる。


BGMにはもちろん「炎のランナー」の曲だ。


この映画は1924年のパリ オリンピックにイギリス代表選手として参加した二人の実話が元になってます。

走る事で栄光を勝ち取り、偏見に打ち勝ち真のイギリス人になろうとするユダヤ人のハロルドと、神の栄光の為に走るスコットランド人牧師エリック。

この二人が金メダルを取るまでの感動的なストーリーです。



さてオジサンはキツイ最後の5分間の走りに差し掛かると、ある昔の情景が浮かんで来る。


小学校の高学年が参加する「断郊競歩」と言う奴だ。


断郊とは郊外や野山を意味し、そこをマラソンするのだ。

多分この行事はオジサンの母校である東豊田小学校特有の物だったかもしれない。

オジサンはずーと「断行競歩」だと思っていた。


要はクロスカントリーのことである。

コレが超キツかった。小学校生時代の思い出と言えばコレが鮮明に甦って来る。



出発地点は良く覚えていないが、平沢観音の地獄の階段を登り切り、道とは思えない山道を命懸けで走り抜くのだ。


さながら軍事訓練かと思えるような道なき道を走って行く。

吐く奴、泣く奴、倒れる奴を尻目にひたすら山中を走る。


そしてゴールは日本平の頂上。


頂上のゴールに近づくと学校の先生や父兄が待っているので、良いところ見せようとラストスパートをかけて上位を目指す。


オジサンは長距離は強い方で、普段ボーとしているのにクロスカントリーでは意外性を見せていた。


山あり谷ありのクロスカントリーを人生に例える人がいるが

「最後まで諦めないでゴールを目指す」

「マラソンは一度脚を止めたら、もう走れなくなる。」

「どんなに苦しくても前に進む!」

と子供心にも思いながら走った事を思い出す。


まさにフィットネスのランニングマシーンはこの「断郊競歩」の時を毎回思い起こしてくれるマシーンでもあるのだ。


さてオジサンの「人生の断郊競歩」もゴールを目指してラストスパートを仕掛ける時期に来ている。


あらためて「何の為に走るのか」を深く考えさせられる今日この頃です。

×

非ログインユーザーとして返信する