砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

今週は Holy Season Greeting

クリスマス前は色々と忙しい。

日常の仕事にクリスマスなどの準備もあります。


家族へのクリスマスギフトは先週「ゴジラ マイナス1」の映画を見に行ったついでに買い物したが、日本の親族やニューヨークの長男夫婦となると便利なAmazonに頼ってしまう。


ニューヨークの義理の娘の親御さんには「Happy Hanukkah 」のカードに家族写真を入れて送った。



規定のメールより重くなったのでポスト オフィスに行くと、さすがにこの時期は混んでます。



Amazonなどを使わずにプレゼントを荷造りして送る人達の顔は、いくらか幸せそうに見える。


送るプレゼントに輸送代が掛かるので高くなってしまうが、やはり自分で編んだマフラーを包むおばちゃんの横顔を見てると微笑ましい。


ポストオフィスで並んでいるのはさほど若い人達では無いが、自分もその中に混じって送られて喜んでくれる相手を思いながら、列に並ぶのに変な新鮮さを感じた。



コスパやタイパ(タイムパフォーマンス)的にAmazonなどに頼ってしまいますが、レトロな中にも変わらぬ良さがあるものです。


さて、昨年も少し触れたがHanukkah (ハヌカ)について少し説明を加えます。


歴史を遡ること紀元前二世紀、イスラエルの地はシリアのギリシア人の支配下にありました。

彼ら(ギリシア人)は占領政策としてヘレニズム文明を広め、ユダヤ教のおきてを禁じました。

割礼や安息日を守ること、トーラーの勉強を禁じたり、神殿に偶像を入れようとしたわけです。(ユダヤ教では偶像崇拝が禁止されてます)


このような弾圧を受け、ユダヤ人はついに反乱を決意。強力なギリシア軍に勝利し、紀元前165年にエルサレム神殿を奪回し、開放しました。


エルサレム神殿を占領していた時、ギリシア軍は神殿の燭台(メノラー)を点す油の壺を皆汚したそうです。

ユダヤ教弾圧の一環ですね。しかしユダヤ人が神殿を取り戻した時、汚されていない油壺が一つだけ見つかったそう。


しかもその油は、一日ももたないくらいの量しかなかったのにも関わらず、点してみると八日間も燃え続けたとのこと。この奇跡を記念して、祭日としてハヌカがお祝いされるようになりました。

またそのため、ハヌカは別名「光の祭り」とも呼ばれます。

  



紀元前2世紀の宗教弾圧を乗り越えた、ユダヤの記念日を今も守り続けているってすごいですよね。


義理の娘の親はユダヤ教徒ではありませんが、日本人がお盆や正月を大切にする様に、ユダヤ人としての伝統を大切にしてます。


相手が大切にしている信仰や伝統を大切にしてあげる寛容なカルチャーが、国際社会を生きて行く上では大切なマナーだと思います。


アメリカではクリスマスが年末の最大のイベント、日本人では正月、そしてユダヤ人はハヌカなので年末は3種類のHappy greeting cards (祝いのカード)を送るようになった我が家です。


年の終わりに一年の感謝を伝えるのは国を超えて良き事ですね。

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