出稼ぎのトラウマ
ラスベガスもグッと寒くなってきました。
砂漠地帯の冬は実は寒いのです。
大体今日の東京と同じぐらいでしょうか。
雪も降りますよ。
さて昨日ロサンゼルスの家を出る時に、奥さまが「イヤだな〜この出稼ぎの雰囲気!」と嘆く。
黒っぽいジャンバーに襟巻きして帽子を被ると、いかにも出稼ぎ感が漂うのだ。
「北の国からの吾郎さんのようだ〜」と言う。
昨年身体を壊してから、私もめっきりジジイぽくなってしまい益々ショボくれて見える。
実は奥さんは「出稼ぎにトラウマ」があるのです。
北茨城の貧しい農家の長女だったので、冬になるとお父さんが東京に出稼ぎに行くのです。
常陸大宮駅まで家族全員で歩いて見送りに行き、電車を待つ間に芋やおにぎりをもくもくと食べる。
沈黙の中で電車の時間を待った、その時の物悲しい雰囲気が嫌だったそうです。
そんなわけで「吾郎さん姿」で出稼ぎに行く姿を見ると当時がフラッシュバックするのです。
(マヨネーズも見ると、買えなかった昔の貧乏トラウマが出て来るそうです)
「三つ子の魂百まで」と言われますので、せめて吾郎さんスタイルはやめようと思います、
やっぱりこの帽子が良くないかな。
トラウマ対策の為にパーと明るい音楽を鳴らしながら、ラスベガスらしく派手な服で出稼ぎに行こうと思いました。