砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

レストラン ショーに参加しました。

今回参加したBar & Restaurant Show は約5万人参加の大イベントでした。


2月にもレストランショーがありましたが、その時より忙しいかったように思います。


理由は簡単でBarが入っているので、色んなお酒が飲み放題。

レストラン業界はお酒が売れてなんぼの商売なんですよね。




レストラン関連の食材コナーは1番奥になっていたので、こちらに来るまでにかなりお酒が入って陽気に出来上がっちゃっていました。


今回もJETRO(日本貿易振興機構)が日本の農水産物を海外輸出を企画している中小企業をサポートする為に、コンベンション内のかなり広いエリアを借りられて60社程が出店していました。


弊社は日本から水産物を送って頂いている業社さんのブースでのお手伝いでしたが、ハマチのサンプルが大好評でかなり忙しかったです。



これはハマチの刺身に醤油とオリーブオイルで味付けして、味のアクセントとして柚子胡椒。



コレが中々の評判でしたね。



さて最近のJETROの積極的な取り組みは、福島第一原発のALPS 処理水の海洋放出に対して中国政府が理不尽なイチャモン付けて、日本の水産物輸入を全面的に禁止しているからです。



長期化も懸念される中、日本政府としては新たな市場を開拓して行かなければならないのです。


弊社も日本の農水産の海外輸出を少しでも協力して、関連する水産業界の中小企業をヘルプ出来たらと思います。

日本の業社が困っているなら、それを助けるのも私ら海外にいる日本人の使命ですね。


しかし、中国政府がいくら輸入禁止しても、ラスベガスの高級日本食レストランで日本の高級鮮魚をガンガン食べるのもチャイニーズと言う矛盾。


世の中何とも複雑な物ですな。


国土は広いんだから、もう少し心も大きく視野を広げて欲しいものです。

社会という名のジグソーパズルの1ピース

先週末の会社の年次総会とフードコンベンションに出店した為、かなり忙しくってヘトヘトです。

もう年には勝てないねぇ〜。


今日は身体を休めながら、ツラツラと数日を振り返っています。


今年の総会は全米のみならず、日本の姉妹会社からも参加してコロナ以降では久々に大きく開催する事ができました。

営業報告やこれからのプランなどを話し合った訳ですが、1番印象に残った話しを一つ取り上げてみたいと思います。


それは好成績を出した我がラスベガス支店長の報告でした。

通常この手のミーティングでは営業成績、経営の成功実例などを話すのですが「自分は複雑な事は考え無いし、信念とか理念とかよく分からないし.....」と全く違った話が始まるので一時はどうなるかと焦りました。


「自分の息子は障害を持って生まれたので、随分と障害者の施設などに行って色んな方と会って来ました。

そんな中で気付かされた事があります。


人は皆んな何らかの障害を抱えて生まれてきたのではないかと思うのです。

自分自身も極度の方向音痴で何らかの学習障害を持っています。

しかし、皆んな多かれ少なかれ正常に見えても性格や生き方、人間関係に障害を抱えながら生きているのではないのかと...。

 何処かかけた部分があるパズルのかけらのように。


ちょうどジグソーパズルが、それぞれ違った形のかけたピースから出来ているように、自分の息子も違った形をして生まれたパズルのピース。

でもこの社会を型作る大切な一つなんです。



会社の社員も会社を型作る大切なピースとすれば、ある仕事でなかなか当てはまらないとしても、他の仕事の分野では当てはまるかも知れないし。

本人が辞めると言わない限り、その人に合った場所を探そうとしてます。」と言う内容でした。


確かに支店長は問題を抱えている社員を周りがクビにした方が良いのではと思っても、一人一人の個性を大事にして適材適所で育てようとしてますね。


そこが成功の秘訣でしょうか。

「こいつ使えない!」といってクビにする消費型社会、気にいらない物は排除しようとする排除型社会ではなく、

「人は石垣、人は城」と人の個性を大切にする教育型社会、家族型社会であるべきですね。


完璧な人などこの世にいない訳ですから、私も色んな悩みや課題を抱えながらも、社会という複雑なパズルを構成する大切なピースとして役に立ちたいなと思いましたね。


不屈の男のスピリット

3月17日, 日曜日はセント パトリック ディーでした。


このアイルランドの祭日は米国でもアイリッシュ系の移民が多いニューヨーク、ボストンやシカゴでも大規模に祝われます。



西海岸ではこの日はグリーンの服を着たり、シャムロック(三つ葉のクローバー)のデザインを身に着けたりしますが、私の印象としてはパブで酔っ払っているアイルランド系の人が多くなるって感じです。


聖パトリックはアイルランドにキリスト教を広めたカトリックの守護聖人で、今日が彼の命日に当たります。



彼は5世紀の聖人ですが、若い頃に海賊にさらわれ、奴隷として売り飛ばされたが脱走してフランスに逃れます。

普通はそこで普通に幸せな人生を送ったら良いと思うのですが、彼は違います。


フランスで神学を学び

「自分を虐待したアイルランド人(ケルト人)に、キリスト教を伝道する指名を与えられた!」として再びアイルランドに帰ります。


恩讐を愛する彼の信仰は、不屈の男のスピリットと言われます。

ケルト人伝道に三位一体を教える為、三つ葉のクローバー(シャムロック)を使ったそうでセント パトリック ディーのアイコンになってますね。



アイルランド系の人達は緑豊かなアイルランドを表現する為なのか、この日はグリーンをシンボル カラーとしています。


長年イングランドに支配され、カトリックゆえの不当な差別を受けて来た歴史的背景もあり、故郷を捨ててアメリカに移民する者が多くいました。

移民として比較的後発だったアイルランド系は警察官、軍人、消防士などの命がけの危険な仕事に着く事が多かったそうです。


そうした境遇を乗り越えて来たのも、セント パトリックの「不屈の男のスピリット」を受け継いで来たからでしょうか。


アメリカのように多民族国家でも、自らのアイデンティティを大切にするのは何か良い物を感じますね。



私も日本人としてのアイデンティティを失う事なく、良いものを大切に伝えていけたらなと思います。