砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

日本平

アメリカに帰って来て毎日が忙しくて、時差ボケする暇も無い。

「元々ボケてるから時差ボケも緩和されるのでは⁉︎」なんてかわゆく無い事を言う奴もいる。


仕事を始めるとまた携帯電話の奴隷化生活に戻った気がする。


「お客様満足度ナンバー1」を目指す営業マンとすれば、お客の電話を無視出来ないのも営業のサガである。


そんな生活から比べれば、日本にいた2週間は携帯電話からの解放自由の平安な日々であったとしみじみ思う。


兄の葬儀もあり前半は緊張だったが、それ以降の日々を少しブログしておこうと思う。


故郷静岡では1日だけ観光地に行った、日本平だ。


日本武尊(ヤマトタケル)が草薙の剣で賊を平定した後、ここにから四方を眺め大和平(日本平)と呼んだと言う。



確かにここからの風景は美しい。


富士山や伊豆半島が駿河湾越に見える名勝の地だ。



日本武尊もこの景観にさぞかし唸ったであろう。


小学生の頃に麓から頂上まで競争して走る断郊競歩なるプログラムがあり、頂上に立つとあの時の汗だくの苦しい体験を思い出す。


しかしココから見た富士は、そんな疲れをも吹き飛ばしてくれる力があった。


あの頃は何にもなかった頂上も、最近は「日本平夢テラス」なども出来てスッカリ変わってしまった。



「風景美術館」の名を持つ日本平ホテルでランチを食べたが、美しい景色を見ながらの食事は美味しさを増してくれる。



コレには奥さんも喜んでくれた。




残念ながら私達が行った時は雲で富士山を見る事は出来なかったが、砂漠の町ラスベガスには無い青い海と優しい緑に癒されました。

またブログを再開してみました。

2週間余りの日本への帰国を終えて砂漠の町にまた帰って来た。


今回は母の一周忌の為に帰ったのだが、病状が悪化した兄が息を引き取り、葬儀となってしまった。


校長先生を歴任し自治会長をしていた事もあり、コロナ禍にもかかわらず300人程の人達が参列して下さった。

兄の人徳と人望の厚さを深く感じました。


私にとっても偉大な兄が他界した事は残念でなりません。


そんな事があったので、お葬式以降はむかし家族を連れて帰省した時に、兄が連れて行ってくれた思い出のある日本平に立ち寄り、横浜で旧友達に会ったぐらいで帰って来た。



ブログは兄が良く読んでくれていたので、兄が他界するとなかなか再開するのにも力が入らない所もある。


しかし「流れて行く時の中で、自分の感じた世界を文字として書く事は大切かな」とフッと感じて、またブログを始めてみました。


日本にいた期間はずっと奥様と一緒だったが、また砂漠の街の単身赴任生活に戻ると、長い夜は何かをして無いと寂しいものです。


ちなみに「息を引き取る」と言うのは仏教用語で、残された者達が、亡くなった人の息を引き継ぎ、命をつないで行くと言う意味らしい。


兄の家族がその思いと命を引き継いで、幸せになってくれる事を兄も望んでいると思う。

兄の見舞い

帰国前のLabor Day weekend を家族で過ごしている。


パスポートやグリーンカードを点検し、検疫手続事前登録も済ませた。


時間があるので「ブログ書かないの?」と奥さんに聞かれたが、どうもその気になれなかった。


先週までは兄の病に役に立つ物を見繕ってアレコレ思いを巡らし用意していたのだが、先日兄嫁から「かなりの悪化している」との様子を聞いてショックで落ち込んでいる。


思えばこのブログを始めたのもボケ防止という理由もあったが、兄との文通のような側面もあった。


20歳くらいから別々の生き方をして来た兄弟だが、還暦を迎えた辺りから父母や兄弟の事を強く感じるようになった。

子供たちも自立してホッと振り返る時が来たからだろうか。


海を越えて違う生活圏での日常をブログでただボヤいていたのだが、兄はよく見ていてくれたようでコメントを送ってくれた。

直接電話で話すよりブログを通しての会話のようで楽しかった。


昨年の母が他界した時もお互いの心情を伝え合う事が出来き、兄弟の絆を改めて深く感じる事が出来た。


癌が悪化してからも、ほんのひと月ぐらいまでブログにコメントを送ってくれていたので、まさかそこまで悪いとは気付く事が出来ませんでした。


このコロナパンデミックが起こる3年前までは毎年帰国していたのだが、この3年で本当に多くの事が起こった気がする。


荷物の用意をしながら昔よく兄弟で遊んでいた色々を繰り返し思い出していた。

農家だったので兄弟で茶摘みなどの農作業を手伝いによく行ったものだ。



3年ぶりに兄を見舞う訳であるが、ニューヨークにいる息子夫婦にも祈ってあげて欲しいと電話した。


そんな訳で暫くブログはチョットお休みするかもしれませんです。