砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

フォーク1本の優しさ。

今週末はロスアンジェルスです。


今回ユナイテッド エアを使ったが、先回は大変な目に遭い飛行機に乗れなかった。

もう2度とユナイテッドは使うまいと思ったが、安いチケットを探したらユナイテッドしかない。

信念も安さになびく私です。


金曜日ではあったが、早めに仕事を切り上げて空港に向かったので、今回は無事に飛行機に乗れました。



私のように荷物を預けない(No baggage)の場合は、他の飛行機会社は自己申告でOKだが、ユナイテッドは従業員のチェックが入るので面倒である。


慌しい朝で朝食は搭乗口近くで食べた。

昨夜の夕食の残りをを合わせただけの粗末な弁当であったが、いざ食べようとすると箸もフォークもない事に気付く。

「 OMG〜I forgot my fork!」と呟いたのを隣にいた少女の耳に聞こえたのか、「Hei ,I'll give you this」とファーストレストランにあるようなプラスチック フォークを渡してくれた。


6歳ぐらいだろうか、金髪だが何処かオリエンタルが混じっているような可愛い子だった。


少女の隣にいたご両親にも感謝すると、お父さんは白人だがお母さんはオリエンタルだった。


「やはり母親がオリエンタルだと東洋人に違和感が無いのかなぁ」と思った。

少女の優しさに感謝。


空港を見渡すインターナショナルのカップルが昔に比べて随分と多くなった。


ダイバシティ(多様化)をいくら声高に叫んでも、人種、民族、宗教感の違いを乗り越えるのは理論ではなく、愛情によって乗り越え無いと根本的な解決とはならないだろうなと漠然と思った。


飛行機に乗り込み自分の席に向かうと、私の席にチャイニーズ夫婦が座っている。

「え〜と、あなたの席の番号を確認して頂けますか?多分私の席と間違えていると思いますけど」と伝えると、オジサンの方は何の事か分からないようでオドオトしていたが、オバサンの方は間違えに気づいたようで「ソーリーソーリー代わります」と言う。


しかし「大丈夫ですよ、1時間だけですから」と空いてる席に座った。


この初老の夫婦はおもむろにチャイニーズ フードを席で開き食べ始めた。

あの脂っぽい匂いが鼻に付いたが、人が食べる物にとやかく言う権利はありません。

オバチャンの「食べるか?」の何度かのお誘いを丁重にお断りして、私はそのまま寝落ちしてしまった。


ロサンゼルス空港に着いて席を離れてようとすると、オバチャンが追いかけて来て「Thank you ,Thank you」と繰り返す。

別に何をした訳では無いが、人によっては少々の間違えや隣からの異臭を声を上げて文句を言う人もいる。


私は「骨格からニヤけている」と言われる生来のニヤケ顔なのだが、オバサンには優しい笑顔に見えたのかもしれませんね。


「フォーク1本の優しさ」から始まったロサンゼルス行きの帰宅は、心を軽くしてくれる優しい1日にしてくれました。


そんな出来事をピックアップに来てくれた次男に車の中で話しました。


するとベトナミン フードのPho(ライス ヌードル)のお店にランチに連れて行ってくれました。



何でと聞くと「優しいオリエンタル フード」だそうです...。

支払いは私でしたが、確かにお財布にも優しい金額でした。

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