砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

潮騒のイメージ

先日は久しぶりにマリブの海辺で戯れて、心が癒されました。



波の音は心を癒す効果があるそうで、潮騒セロピー(療法)なるものもあるらしい。

特に私のようにネバダで砂漠生活している渇いた者には尚更です。



「潮騒」を英語に直訳するとSEA ROAR となりますが、なんかイメージが違いますよね。

これでは「海の雄叫び」になってしまう。


潮騒は砂浜に打ち寄せる波の音ではあるが、もっと大きな深みがある言葉と聞いた事があります。


学生の頃だったか随分むかしの話しだが、確か三島由紀夫氏の「潮騒」のあとがきか論評の言葉が記憶にある。




『「潮騒」は単に波の音では無く、海辺全体に聞こえる風も音、鳥の音、浜辺の木々の音も入れた広い概念で、英語では表現出来ない」

と書かれていた。


確かに「潮騒」は波の音だけを彷彿させるのでは無く、海辺の情景があたかも生き物のようなイメージとして浮かびます。


そんな美しい日本語の世界をマリブ ビーチで思い起こしました。


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