砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

不屈の男のスピリット

3月17日, 日曜日はセント パトリック ディーでした。


このアイルランドの祭日は米国でもアイリッシュ系の移民が多いニューヨーク、ボストンやシカゴでも大規模に祝われます。



西海岸ではこの日はグリーンの服を着たり、シャムロック(三つ葉のクローバー)のデザインを身に着けたりしますが、私の印象としてはパブで酔っ払っているアイルランド系の人が多くなるって感じです。


聖パトリックはアイルランドにキリスト教を広めたカトリックの守護聖人で、今日が彼の命日に当たります。



彼は5世紀の聖人ですが、若い頃に海賊にさらわれ、奴隷として売り飛ばされたが脱走してフランスに逃れます。

普通はそこで普通に幸せな人生を送ったら良いと思うのですが、彼は違います。


フランスで神学を学び

「自分を虐待したアイルランド人(ケルト人)に、キリスト教を伝道する指名を与えられた!」として再びアイルランドに帰ります。


恩讐を愛する彼の信仰は、不屈の男のスピリットと言われます。

ケルト人伝道に三位一体を教える為、三つ葉のクローバー(シャムロック)を使ったそうでセント パトリック ディーのアイコンになってますね。



アイルランド系の人達は緑豊かなアイルランドを表現する為なのか、この日はグリーンをシンボル カラーとしています。


長年イングランドに支配され、カトリックゆえの不当な差別を受けて来た歴史的背景もあり、故郷を捨ててアメリカに移民する者が多くいました。

移民として比較的後発だったアイルランド系は警察官、軍人、消防士などの命がけの危険な仕事に着く事が多かったそうです。


そうした境遇を乗り越えて来たのも、セント パトリックの「不屈の男のスピリット」を受け継いで来たからでしょうか。


アメリカのように多民族国家でも、自らのアイデンティティを大切にするのは何か良い物を感じますね。



私も日本人としてのアイデンティティを失う事なく、良いものを大切に伝えていけたらなと思います。

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