G線上のアリアとZ線上のアリア
日本に1日遅れてラスベガスの日曜日。
日曜日の朝はニューヨークの息子夫婦やロサンゼルスの家族にテキストを送る事から始まる。
FacebookなどでSunday morning quotes と調べると色々出て来るので便利だ。
息子達が学生の時は偉人達の名言などをテキストで送ったりして、長い単身赴任で不在のオヤジとしてのコミュニケーショを維持しようしたわけだ。
(長男はそれなりに喜んでくれたが)
日曜日は掃除、洗濯して2日分ぐらいの食事を作り、ゆったり過ごしてストレスを取り除く。
リラックスする為に、好きなバッハの「G線上のアリア」などを聴きながら先週を振り返る。
先週も中々大変な週でした。
風邪から始まり食中毒で苦しみ、治ったかと思えば膀胱炎。
しかし、抗生物質を1週間飲んでも治らない。
更に悪化してオシッコが出ない。
出したいのに出ない苦しみだった。
丁度ロサンゼルスに帰っていたので、夜も1時間おきにトイレに行き、悶え苦しみながら出す。
ある閃きで特殊なポーズですると出たので、奥さんに伝えると「写真撮ってもいいですか?」と訳の分からない事を言う。
流出したら大変な事になるので硬くお断りした。
奥さんが色々友達から情報を集めてくれて「どうも前立腺肥大ではないか?」と思う。
60歳以上の高齢の男性には珍しくない。
それだけ歳を取ったと言う事だ。
ベガスでアパートシェアをしているアメリカ人のSさんも3年前に前立腺癌で大変だった。
ベガスに帰って早速ドクターに診察をうけ、専門医を紹介された。
そんな訳で先週は検査に次ぐ検査。
やっぱり、身体の調子が悪いと気分もダウンしますよね。
更に13年間乗っているプリウスも調子が悪くSmog check (車検)が通らず、明日修理屋に持って行かなければならない。
9時にドクターアポがあって、その後だ。
身体も車も中古だらからなぁ〜。
チョットがっくり来るところだが、少し考えを変えてみた。
思えば、前の大会社の方針に合わず辞表を叩きつけて辞め、仲間と新しい会社を立てて13年。
先の見えないパイオニアの会社設立で無理も無茶もして来た訳だから、身体に歪みが出るのも無理は無い。
しかし、65でメディケア(米国高齢者保険制度)に入れたのでドクターも薬もカバーされる。
考え方によっては「良く今まで倒れず頑張って来たもんだ!」と自分を褒めてもいいんじゃないかと思った。
共に働いたプリウス君も既に21万マイルだ。大きな問題も起こさずよく頑張って来てくれた。
「この辺で身体も車もしっかりメンテナンスしておかないとアカン!」と「G線上のアリア」を聴きながら思った。
65歳からは自己肯定型の生き方にします。
因みに前立腺って何処の部分か分からない人が多いですよね。
ずっと体調悪いので「大丈夫ですか?何処が悪いのですか?」と年齢の近いの女性に聞かれるので「前立腺」と答えると「何処だっけ⁉︎」と言う顔になる。
膀胱の直ぐ下の部分です。
理解を深めて頂く為に「あなたの旦那さんがかかるかもしれないので」と図を描いて説明してあげるのだが、更に怪訝な顔になった。
そんな「Z(前立)線上のアリア(独唱曲)」に関わる出来事を「G線上のアリア」を聞きながら思い返していました。