今週日曜日はロスアンジェルスです。
午後から家族3人で近所の家に柿を採りに行きました。
近所と言っても、丘の谷間にある我が家から見上げる山の手の一軒家。
ロスの町を一望出来るお屋敷です。
84歳の日本人のおばあちゃんが1人で住んでいるのですが「もう自分では柿を採れないので、採りに来て欲しい」と奥さんに電話がありました。
庭にある柿の木かと思いきや、崖とも言っても良いようなデンジャラスな傾斜角度にある柿の木でした。
危ないところは息子がやってくれましたが、足元が実に不安定です。
一歩間違えば下まで転げ落ちて病院送り!
実は我が家には「柿の木にのぼるな!」と言う伝承みたいものが有るのです。
何代前か忘れましたが「昔まだ幼い長男が柿の木から落ちて死んでしまった、柿の木にはのぼるな!」と何度か聞いた事があります。
明確な家訓と言うほどでは無いですが、先祖にそんな事があったと聞き伝わっているので「柿の木かぁ〜」と頭によぎる物があった訳です。
なにしろ足元が不安定なのでヨロヨロしながら柿を採っていると、ばあちゃんから「ミスターは私よりフラフラしてるわね〜」と厳しい指摘まで受けてしまいました。
家訓に背いてまで採った柿はかなり立派なサイズです。
食べてみると柿とマンゴーの味が混ざったような濃厚な味です。
しかし、84歳で一人暮らしは大変です。
庭にプールがあるのですが、夏にはタヌキが泳いでいたり、愛犬がコヨーテに食べられたりしたそうで野生動物が我が物顔で勝手に入って来ます。
動物のみならず浮浪者が勝手に入り込んで外にある冷蔵庫の物を食べられたりと、怖い事もあったそうです。
しかし、朝食はコーヒーとチョコレートと言う強靭な胃を持つばあちゃんなので、まだまだ元気のようです。
もうすぐオレンジも食べごろになるので、また手伝いに行かなければならないかもしてませんね。