砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

「The Days 」観ました。

Netflix で「The Days」を見ました。



福島第一原発事故に立ち向かった人達を,俳優さん達が素晴らしい演技でドラマ化にしてます。



あらためてあの事故が東日本壊滅の一歩手前の事故だったと震えました。


もし原発の暴走が止まらずにメルトダウンが起こっていたら最悪、東京を含むエリアからの避難を政府は極秘裏にシュミレーションしていたそうです。



これは東日本のみならず、日本が崩壊していたかもしれない恐怖の原発事故だったわけです。


最終話まで見まして、事故から12年経ったいま東日本が壊滅する事なく、日本が無事であり事をあらためて有り難く思いました。


同時に最悪の事態を回避出来た理由を調べたところ「幾つかの偶然」と驚くべき記事がありました。


1500人以上の関係者や専門家の検証の上で分かってきた「幾つかの偶然」とは何だったんでしょうか。


巨大地震でも原子炉は停止し、安全装置が作動して冷却された。

しかし想定外の巨大津波によって電源を消失して、炉心冷却が出来なくなってしまう。


ドラマでも如何に水を入れて冷やすかの戦いだった。



3/14の2号機が危機に陥った時は吉田所長をはじめ、多くが「もう生きて帰れないと思った」と証言している。


2号機は水を注入出来ず、原子炉が空焚き状態にも関わらず、圧力を抜くベントが出来ない為に原子炉爆破で放射性物質による東日本壊滅の一歩手前だった。


この日本のチェルノブイリ化を止めた偶然の一つは、ベントが出来ず格納容器が破裂寸前だったが、水素爆破の影響で上部に隙間が出来ていたようだ。

高熱による上部の繋ぎ目、接続部分に隙間が出来たとも考えられている。



2号機は電源喪失後も3日間RCICと呼ばれる冷却装置が稼働して原子炉を冷やし続けていたので、他の原子炉より核燃料の熱量が少なかったようだ。

これも津波が来る直前に作業員がとっさの判断で、電源喪失する前にRCICのスイチを起動させた。


そうした幾つかの偶然と閃きにより原子炉爆破の危機は免れた。


使用済み核燃料プールの水が無くなり、メルトダウンの危機にあった4号機を救ったのも偶然のなせる技であった。

たまたま隣接する原子炉ウェルの仕切り版に他の爆破のせいか隙間が出来て、大量の水が流れ込んだおかげだった。

4号機が水素爆破することで建屋の上が吹っ飛びんだので、コンクリート注入用クレーン車で水をジャンジャン注入出来たのも怪我の功名だった。


こうした偶然が重なり合って最悪の事態は免れた訳である。


ドラマを見て、吉田所長をはじめ「Fukushima 50」と呼ばれる決死の覚悟で日本を守ろうとした人達の熱意と努力があったからこそ、そうした偶然が重なり合ったんだと思います。


それはもう偶然と呼ばないで「奇跡」と呼んで良いと思いました。


政府の対応とマスコミの無責任な言動は、問題である事も描かれていました。


オススメのドラマです。

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