砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

奥さんのマヨネーズ基準

人は自分の基準で物事を判断するものです。


アメリカのコメデアン、 ジョージ カーリンは

「自分より遅く運転する者はバカと思い、自分より早く運転する者はクレージーと思っている事に気づくか?」

と言っていますが、そんな事は日常ザラにありますね。


私の奥さんは「貧乏」に1つの基準があります。

その基準はマヨネーズです。


何でも彼女が小学生の時に家が貧しく、お母さんと近くのお店でマヨネーズを買うか買うまいか10分ほど迷ったそうです。



迷った挙句、お母さんが「ウチは貧乏だから買うのやめるっぺ!」と買わなかったのがショックでトラウマになったそうです。



時たまテレビで「私の家は貧乏で親に恨みがある」などとコメントを聞くと「あんたの家はマヨネーズは買えたんかい⁉︎」となります。

マヨネーズがあれば「甘い!そんなのは貧乏では無い!」となる訳です。


何でそんな話になったかと言うと、昨日電話で奥さんが「今日の夕食の肉の安い物を探して買ったら、ゴムみたいな肉で大失敗!私の貧乏性はこの年になってもなおらんしねぇ〜」と言うので、


「それって貧乏人の銭ナントカだよね」と言ったらカッチンと来たのか、涙の貧乏エピソードを聞く羽目になりました。(何度目だろうか...)


北茨城の片田舎の小さな農家の生活は、夢多き少女時代をおくるには厳しい現実が多かったそうです。


20円のメンチカツが買えず10円のコロッケを選ばざるをえなかった事。

友達が家に遊びに来てもお菓子が無くてゴボウをかじったとか、東京に出稼ぎに出る父を駅まで送った事。


「修学旅行は金がかかるからやめろ」と言われたことなどと話は尽きません。


そんな貧乏話しをフンフンと電話で半分聞き流しながしていると「アナタみたいなボンボンには分からないわね〜」で終わります


まあ、ここまで話し切ると、奥さんもだいたいスッキリするようです。


しかし、小さい時に貧乏を経験していると大人になってから良い事もあるものです。

お金の有り難みがわかるから無駄遣いしなくなるし、物を大切にするし、奥さんは大変な働き者です。


「お菓子も食べれなかったから虫歯も無い」と言っています。

(「アナタはお菓子ばっかり食べてたから虫歯が多い」などと言われたしますが)


奥さんの少女時代にはもう一つの貧富の判断基準があったそうで、友達の家に行くとカルピスの濃淡でわかると言うのです。

お金持ちの家のカルピスは驚くほど濃かったそうで、貧しいと水に近い薄さだったそうです。


しかしまあ、それはローカルな基準で世界には貧しさに苦しんでいる人達は沢山います。


シリア難民の話を聞く機会がありましたが、命懸けで国を逃げて来た人達は食べる物も無く、泥水を啜りながらの生活だったそうです。


世界的に見れば三度の食事が出来るだけでも恵まれているのかもしれません。


まあ、家族にマヨネーズぐらいは買えるそこそこの稼ぎがある自分である事を感謝して寝ました。

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