砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

感謝祭とピューリタン

明日はThanks Giving Day (感謝祭)です。



1620年イギリス国王の宗教弾圧を逃れ、信仰の自由求めたピューリタン(清教徒)がメイフラワー号に乗ってプリマスに来ました。




ピルグリム ファーザーズと呼ばれる彼らは「神との契約」を守る為に、厳しい規律と共に理想社会を築く事を目指します。


しかし入植した11月は既に寒く、厳しい最初の冬を超えられたのは半数と言う壮絶な悲劇にみまわれます。

しかし残った半数の人々が生き延びれたのは、先住民のワンパノアグ族の助けがあったからでした。


彼らから農業や狩猟を教えてもらい、翌年の秋にはなんとか豊作を迎える事が出来ました。


ピルグリム達はこの神の恵みとワンパノアグ族の友情に感謝し、彼らを招いて喜びを分かち合い3日に渡る祝宴を開きました。

これが感謝祭の始まりです。


やがて彼らの子孫は今日のアメリカの基礎を築き、多くの指導者を産みハーバード大学やエール大学なども創設して行きます。


感謝祭は単に七面鳥を食べる日ではなく、本来はアメリカの精神的源流であるピルグリム ファーザーズの「神との契約」の精神、神と友情と収穫に感謝する祝日なんですよね。


さてこのピルグリムファーザーズはピューリタン(清教徒)の分離派で、プロテスタントのカルビン派に属します。

フランスではユグノーと呼ばれ迫害され、あの教科書に出てくるユグノー戦争のカルビン派プロテスタントです。

潔癖な信仰から馬鹿正直という蔑称としてピューリタンと呼ばれたそうです。


実は今日ラスベガスの目抜き通りを走っていたらクロムウェル カジノの前を通りまして、フッと頭に浮かびました。



「あれ護国卿クロムウェルが活躍したピューリタン(清教徒)革命も同じような時代だよな〜」と。



早速調べてみました。


クロムウェルが活躍したイギリスの清教徒革命は、1639年から1660年までのピューリタン主導の市民革命です。


つまり国王の宗教迫害を武力で立ち向かい、自由と権利を勝ち取りイギリス議会の基礎を築いたピューリタン。

そして信仰の自由の為に命懸けで海を渡り、今のアメリカの基礎を築いたピューリタンが同じ時代にいた訳ですね。


どんなに迫害されても、そこに信仰と真実があれば消される事なく、どんなに厳しい冬も超えて実りが残ると言う事ですね。


そんなプリグリム ファーザーズの事を思いながら、明日の感謝祭パーティで焼かれた七面鳥を食べようと思います。


×

非ログインユーザーとして返信する