砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

父親の悩みは共通

珍しい奴に会った。


彼は30年前にUSC(University Southern California)の学生寮で1年ほど一緒にいた事があるのだが、その後なぜか海兵隊(US Marine )に入隊した。



さすが泣く子も黙る海兵隊、精悍な顔付きになっていた。


随分前に海兵隊曹長をやっていると風の噂では聞いていた。

イラクに派遣された時には彼が率いるチームの目の前で他のチームが爆弾で全滅し、一歩の差で同じ目に合うところだったと戦場の修羅場話しも人伝いに聞いていた。


そんな死と隣り合わせの海兵隊だから再会を喜んで抱き合った。


「〇〇先輩 ! 」と彼の方から声をかけて来たが、日本人では無く完璧な白人だ。

彼は時たま変な日本語を喋る。


今日はラスベガスに用事があってサンデエゴからドライブして来たという。


お互い時間があるわけではないがお互いの近況を話し会った。


「家族は元気かい?」と聞くと

「年頃の子供が3人いるけど、良き父親であるのは難しいなぁ」

「奥さんには子育てで苦労かけてしまっているんだ」と言う。


海兵隊はユニットの任務によっては3か月とか一年も海外派遣があると言う。

(軍人には今の階級とか過去の任地とかは彼が話さない限りは聞かないようにしている)


やはり父親不在が長いので大変だそうだ。


父親が必要な年齢に不在が多いと、年頃の子供達との心情関係を築くのに課題が出て来ますよね。


僕も単身赴任が長いので良くわかる。


お互い詳しい事情は話さなかったが、父親の悩みには共通する世界がありますよね。


軍隊式に命令してもダメだし、甘やかしても育たない。

「理想の親子関係」を理論的に知っていても、家庭の事情は違うし、そもそも子供は一人一人性格が違う。


「まあ自分が正しく生きていれば、今大変でも何時かは子供達もわかってくれる時が来るよ」と自分にも言い聞かせるように伝えた。


如何なる試練も乗り越える海兵隊曹長も、良き父親、良き家族の作り方は難問のようだ。


それは僕にとっても永遠の課題かなぁ。

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