砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

ユングの夢分析〜その2〜

夢は無意識から私(の意識)への大切なメッセージである場合があります。



「夢は心のバランスの欠如を教えてくれたり、目的を持って無意識から何かを伝えようとしている」と分析心理学の巨匠ユングは言ってます。


まるで意識無しで動く心臓や呼吸も、健康のバランスを崩すとシグナルを送って警告するようなものですね。


夢には親や友人、職場などが登場する「現実的な夢」もありますが、神様や悪魔、女神にドラゴン、空を飛ぶなどなどなど奇想天外な「非現実的な夢」を見る事もあります。


ユングは「個人の無意識の更に奥深くにある集合的無意識がこうした夢を見させる」と考えました。



集合的無意識には洋の東西を問わず、心の奥底に人類が共有する「心の様式(スタイル)」があると言うのです。


それは、どの国や地域にもある神話や昔話にも出てくる共通のシンボル(元型)として現れます。


例えばグレートマザー(太母)、シャドー(悪の影)、ヒーロー、老賢者、少年、ドラゴンがなどが共通の元型として神話に出て来ますね。


(ヤマタノオロチ)


(タイタン)


これらは現代では神話のみならずファンタジーアニメなどには欠かせないキャクターイメージです。



夢の中に出てくるコレらのシンボル(元型)は一つ一つに意味があり、この夢分析からユングは心理療法を確立しました。


実は僕にも忘れられない奇想天外「非現実的な夢」を見た事があります。


大学生の時、原因不明の熱に襲われ4日たっても下がらず、病院の隔離病室に入ってで治療を受けました。


ドクターが知人の旦那さんだったからか「このまま熱が下がらないと、最悪死の危険性がある」と隠さず言われました


一週間程した頃に熱にうなされながら寝ていると、ある夢を見ました。


僕はまるで墓の中のような、真っ暗な地下室のベットに寝かされ身動きが取れない。


すると薄明るい上の階からオドロオドロしい影が階段を一歩づつ降りて来るのです。


そのデビルか悪霊は死を意味している事を直感しました。


僕のベットの横にまで近づくと「生死問答」が始まりました。


詳しくは書けない内容ですが、要は「お前は何の為に生きるのか⁉︎」と問われたのです。


「世の為、人の為に生きる」的な答えを叫ぶとデビルは消えて行きました。


次の朝、目覚めると何とも清々しい朝日がカーテン越しに病室にさし込み、「あゝ生きてる」とあらためて痛感。

朝の検診で突然熱が下がっているので、ドクターも首を傾げていましたが無事退院。


何とも不思議な夢の体験でした。


さすがにデビルとの対面は初めてでしたが(お名前を聞くのは忘れました)、デビルや悪霊も昔から世界各地で影のシンボルとして夢や神話に出てくる元型です。



(デビルマンではありません)


今のようなインターネットで情報が結ばれていない太古から、人類は集合的無意識で繋がっているという事は、全ての人類の願いや希望も共通し、繋がっていると言うことではないでしょうか?


色んな課題、問題があったとしても人類が悪を退け、自由と平和を求める心は無意識的に繋がっているなら希望ですね。


ブログの最初に出した夢の絵の「一富士二鷹三茄子」はユングの夢分析とは全く関係ありません。


一説には天下を取った徳川家康が好んだものだそうです。

さあ、今夜はどんな夢かを見るかな?

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