イクラの高騰
イクラが高騰している。
昨年も十分ではなかったが、今年はかなりの不漁のようだ。
このままだと昨年の2倍の値段になるかもしれない。
問題は秋鮭が川にあまり帰って来ていないようだ。
鮭の「母川回帰」に狂いが生じたのかもしれない、温暖化のせいなのだろうか。
鮭の代わりにブリがよく取れるという異常事態、生態系が徐々に変わっているようだ。
アラスカの蟹も調査漁業の結果、数が少ないとの理由で禁漁になってしもうた。
ハマチもマグロも高騰しているし、コストアップは避けれそうもない状況です。
魚屋にとっては苦しい状態デス。
最近のセールスは値上がりの報告が多いが、シェフ達も「しゃーねえな!あるだけましか⁉︎」と諦めモードだ。
食卓にあがる鮭やウナギは実のところ、その生態は良く分からないものがあるそうだ。
なぜ鮭がベーリング海、アラスカ湾まで旅をして、自分の生まれた川に帰って産卵するのかも正確には分からないそうである。
ウナギなんぞはもっと謎の魚で、最近になって2000キロ以上離れた太平洋のマリアナ海が産卵場所ではないかと言われている。
それが日本の河川にまで長い旅をして登って来ると言うのだから驚きである。
成魚になると川を下り、またマリアナ海沖で産卵して死んで行くのだが、その様子を現代の科学をしても追う事が出来ないミステリーなんだそうだ。
日頃当然のように食している魚も、人智では図り知れない大自然の恵みとしていただいていると言う事ですな。
最近アメリカ政府は日本の漁業がサステナビリテー(継続可能性)違反と言う事で、日本からの天然魚の輸入規則を強化しようとしている。
マグロなどの延縄漁法などによる混獲、乱獲が世界的に問題になっているのだ。
サステナブル(継続可能)な水産業にする為、禁漁期を設けたりサイズ規制をしているが、なかなか意識の定着が難しいのも事実のようだ。
企業のみならず第一産業である漁業も未来ビジョンに対する人々の知恵と挑戦が必要な時である。
僕達の孫の時代のにも、美味しい魚を食べさせてあげたいものである。