親父のLabor Day その2
労働者の休日Labor Day にLabor(労働者)が働くのはいかがなものかと思い、仕事を持ち込まない様にしている。
しかし、主婦業も労働といえば大変な労働なので、こういう日はランチは外食を選択。
「主婦業舐めるなよ!」という声が何処からともなく聞こえる。
食料品、本のショピングにランチとなれば古くからの日系ショップがあるガーディナ市に行くことにした。
ランチは子供が小さい頃から行っていたスパゲティ店へ。
昔からの人気店だ。
ランチ時間は混むのを見越して朝食少な目にし、開店直後を狙う。
「何時もとは違う物を試したら?」と息子達に言うが毎回同じメニュー、こういう所はコンサーバティブ(保守的)な若者である。
例によって僕は毎回違う物を頼み自爆する。
今回はボンゴレ ビアンコをなるものをオーダー。
あさりのスパゲティを白ワインとガーリックで味付けというのが夏らしく感じたからだ。
今回は当たりだった。
食後は日系マーケットで買い物。
奥様から「森永のラムネを探せ!」と指示が出ていた。
何でもテレビで「食べるブドウ糖!ビジネスマンも、受験生にも大人気!」と言ってたそうで、買いました。
勉強疲れの次男と仕事疲れの僕にこそブドウ糖が必要です。
ついでにカルピス ラムネも試してみよう。
まさにLabor Day にこそ必要なものである。
最後はBook Offで古本を物色。
この2冊を買った。
こうの史代さんの「この世界の片隅に」は世界中で多くの反響を呼んだ作品だった。
僕も映画を見た後は涙が止まらなかった。
戦後の広島が辿った思いが詰まっている。
もう一つは新渡戸稲造の「武士道」。
キリスト教徒として日本人の心根を欧米に伝えた名著である。
飛行機の待ち時間に読もうと思い、買った2冊だ。
本の終わりにある解説の部分だけ、サーと読んでみた。
「すべて何事についても、世の中の幸福と進歩に貢献することが自分の責任だと思えば、すなわち世界の幸福が自分の幸福だと思えば、どんなに積み重なった不平不満もたちまち軽くなる。
ところが、世の幸福を害する患難や災難が、自分とは関係無く他人のせいで起こったものだと思うと、非難の声ばかり発したくなり、人を判断するにも冷酷になりやすい」
新渡戸稲造 「世渡りの道〜自分をもっと深く惚れ」
コロナ禍の中で、すべての患難が政府や役人が悪い、医療や飲食店が悪いなどなど、他人のせいに不平不満を誘導し、非難を発するマスメディアの在り方が頭に浮かんだ。
もうちょっと自分の責任、各自の責任を自覚出来る日本人でありたいものである。
さてLaborはまたLas Vegas に帰るとしよう。