ジジイ麻雀と多様性
土曜日は午後から約一年振に「ジジイ麻雀」をやった。
ビジネスマンとしては麻雀はお付き合いの一つである。
大統領が2日前にワクチン接種を完了した者同士なら、屋内でもマスク不使用を許可したので「さらばコロナ記念麻雀」となった。
私のアパートに集まったのはオジサン(私)と韓国人の同僚とリタイヤした御老人二人。
その内の一人は誰もが知る日本企業の元米国社長。
こうしたお互いのバックグラウンドが違う場では政治的な発言や主義主張はしないのが礼儀、黙々とダイバシテー(多様性)感あるゲームを楽しむ。
ジジイの麻雀は大変である。
目が悪くて牌がよく見えない、牌をつめない、しょちゅうトイレに立つ。
オジサン(私)は麻雀が強い訳では無いが、初っ端からハコ(持ち点無し)2回で大負け。
場所替えを試みるがまた同じ席。
麻雀は運と流れと感である。
運気を変える物は何か無いかと探したところ、目に留まったのが同居人のステーブの「スリーピング ブッタ」
これが一番勝っているジジイの後ろにあった。
2年前にステーブがこれを買ってきた時は驚いた。
「お前宗旨変えでもしたんか⁉︎」と聞くと「だたのデコレーション」と言う。
そう言えば彼の日本人の奥様に顔が似ているからかも知れないな〜。
このスリーピング ブッタを私の席の後ろに動かして置いてみた。
何と連勝に次ぐ連勝!ジジイ達もビックリだ!
さっそく奥様に電話でその話をしてあげると「また旦那が『変』な事してる、と近所のおばさん達に噂になるわよ!」言われた。
この近所のオバさん達と言うのは、只者達では無い。
オバさん達の地域のボランティア活動が凄いのだ。
チョット奥様のやっているボランティアの話をしておこう。
「アメリカ社会の健全化は家庭の健全化から」「Family value (家庭的価値)の再建」の運動を手伝ってます。
これは宗教、宗派の垣根を超えて「地域の未来、子供達の未来を明るくする」活動です。
コレは政治家にまかせていても政権が変わっても、社会を良くするには市民が立ち上がらなければなりません。
男ってどうしても立場とか見栄を張ろうとするが、女性は子供達の未来や家庭と社会の平和の為に団結する。「女は弱しされど母は強し」ですね。
特にSouth Los Angeles は家庭崩壊や青年の非行化が多いので、
「子供達の手から銃を楽器に変える」と多くの著名なミュージシャンが参加してくださってます。
今日も奥様はロスの黒人教会ののホーリーウエデングに参加してきました。
ウエデングと言っても既に彼らは結婚していますが「もう一度神様の前に理想の夫婦、親子になる為」「Family Value(家庭の価値)再建の為」に子供も連れての2度目のウエデングです。
このプロテスタント系の教会はちょうど100周年でWaller牧師も彼の名が教会前のストリート名になるほど地域に尊敬された牧師です。
近所のオバさん達の「Family Value と平和の為の草の根運動」は大きく広がりオバマ元大統領やカマラ ハリス副大統領に近いメガチャーチも協力得て、ロサンゼルスでは「オバさん旋風」が吹いてます。
黒人教会のウェディングから帰って来た奥様に話を聞いたら「皆んなセカンド ウェディングに喜んで歌うわ踊るで大騒ぎ、色んな人種が混じり宗派を超えて『Build Ideal Family 』『One Family under God』の名の元で一つになれて良かったわ!」と嬉しそうでした。
ダイバーシティ(多様性)は家庭などの普遍的価値を土台にしないとバラバラになるが、共通の理想や目的を持っての多様性は素晴らしいと思いました。
良く頑張った奥様の為に、今日の夕食は息子達に用意するよう電話しておこう。