砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

仕事道

昨日ラスベガスの高級カジノホテルの料理長(エクゼクテブ シェフ)とのミーティング上で人員不足の話しが出た。


ビジネスが随分回復して来ているのに人員が不足しているのは我が社だけでは無く、高級レストランも同じのようだ。



前にも書いたが原因は手厚過ぎる失業者手当だ。

通常半年しか出ない失業手当が1年ほど延長し、その上毎週300ドルの特別失業支援金が9月まで政府から出ているので働かなくてもオッケーなのだ。


民主党政権になると行きすぎた金のばら撒きが目立つ。本当に困っている人達に必要な支援をしたら良いと思うのだが。

仕事があるのに自主失業を継続しているのはおかしいぞ。


我が社でも「そろそろ帰って来るか?」と聞いても「ま〜だだよ!国から金が出る間は働らく必要ないよ〜」と言う。


エクゼクテブ シェフも彼らから「See you October〜!」と言われているそうだ。

10月に帰って来ても採用するかどうか分からないのに、この脳天気さには唖然とする。


そんな訳でアメリカの「仕事観」の違いについて話し合った。


1日の殆どを仕事中心に使う身としては生活の為のお金のみならず、仕事を通して自分を磨く、高めると言った要素もある。


仕事をする誇り、仕事仲間との人間関係で自分の人間力を高めるなどの「道」の要素がある。


これは日本的カルチャーの良いところで、空手道、柔道、剣道の様に外的な技や力のみでは無く、内的な自分を磨く人間性を高める「道」なのだ。

運動のみならず文化的な茶道、書道、花道も「道」を求める。


そんな訳でシェフと「仕事道」の話で盛り上がりました。

シェフは「料理道」「寿司道」を極め、私は「営業道」「魚屋道」を極めようではないかという感じだ。


このシェフは豊洲市場でも名が知れてる有名シェフです。

道を極めた人は、日本人でなくとも分かり合える物がある。

さてかなり盛り上がった私としましては、我が社の20代の社員に「仕事道」の観点を教えない訳には行きません。


今日早速

「よいか良く聞けよ、日系の会社は柔道は剣道の様に仕事を通して道を求める「仕事道」たるものがある。


嫌な事も辛い事も自分を鍛える修行と受け止めれば君は人間としても大きく成長するぞ!それが『仕事道』だ!」

キ、キマった⁉︎


青年の反応を少し待った。


すると彼は「I can't understand What are you saying」


.「.,,,,,,,。」


「アデオス アミーゴ!」


どうやら言葉の違いより厚いカルチャーの壁を感じました。


まあ、この老兵の後ろ姿を見せて教育するしかあるまい.....,,,。



アスタラビスタ ベイビー。

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