油断大敵
今日は近年稀に見る忙しさであった。
昨日仕入れた日本鮮魚が殆ど売れてしまった。
原因はポーカートーナメントがラスベガスで行われているからである。
薄々は気付いてはいたがコロナ禍でもあるし大して人は来ないだろうと油断したのが不味かった。
油断大敵である。
カジノホテルを廻って見ても、ポーカールームは満杯だ。
感染予防のアクリル板に挟まれながら、皆んな必死でゲームしている。
それもそのはず賞金が$3.1ミリオンとか2ミリオンなのでプロ達は真剣勝負である。
其々のホテルでトーナメントをしているので空いた時間を使って食事を取る。
お寿司屋さんの話では「10分後に行くけど25分以内で食べたい、用意出来るか⁉︎」とポーカー選手から電話がかかって来て、オッケーと言うと店に入って来たかと思えば早食い競争の様にパッパーと寿司を食い、疾風の様に帰って行くそうである。
次の試合があるからであろう。
お寿司屋さんも大変だが金額は気にしてないのでお店としては有り難い。
ホテル内のレストランとその周辺のお店にお金が落ちるのでポーカー様様だそうだ。
僕もポーカートーナメントのスケジュールをもう少し把握していたら仕入れを増やしたのに残念である。
カリフォルニアの雲丹が不調なので色んな店から日本の雲丹を持っているか問い合わせを受けたが大分断った。
ポーカーは心理戦ゲームなので栄養価の高い雲丹をポーカー選手の脳は求めるのだろうか。
コロナ不況のラスベガスのホテルやレストランにとっては久々の朗報である。
4月一杯までは続きそうなので多めの仕入れをしてみるとしよう。