酔っ払いの会話
どうも最近酔っ払からの電話が多い。
ビジネス上の話かと思っていると、いつの間にか身の上話しになっている。
それも毎回同じ話だ。
電話は大体週末の夕方にかかって来る。
彼も1人暮らしなので寂しいのだろう。
まあお客さんとか同僚なら聞く義理はあるが、ライバル会社のオッサンなので出なくても良いのだが、私も暇なので付き合う。
今回は定年退職まで後1年なので、その後の計画を聞かされた。
(先回はあと3ヶ月で退職と言っていたので全く当てにならない)
話の最後は何時も娘の自慢話で終わる。
病院のナース チーフやっているそうで、今やコロナ禍で超忙しいがビックリするほど高給取りだそうだ。
「スゴイんだぜ〜スゴイんだぜ〜」と何度も繰り返す。
このオッサンは若い時に奥さんを亡くし、男手一つで娘を育てて来た。
娘さんも随分荒れた時がありヤンキーやってたが(アメリカだからヤンキーって可笑しいかな?)、ある時からナースの道を進み猛勉強してナース チーフをやっているそうだ。
私も「社会的貢献度ムチャスゴイじゃないですか〜」と相槌を打っていると。
「俺はダメ人間で、そんなに人の役に立たない人間だけど、あの子は凄く頑張って人様の役に立っているだよ〜」と泣き上戸。
「イヤイヤ、オッサンがいなかったら娘さんもいない訳だから、オッサンの人生も生きる意義と使命があったんですよ」となだめる。
すると急に「そ〜お〜、ゲヘヘ」と歯が無い口で笑い出す。
人間誰でも自分の価値を認めて欲しいし、見出してもらいたのだ。
「どんな人生にも意義が有る」とビクトール フランクルが言ってましたね。
娘さんは80になったら一緒に住もうと言ってくれているそうだ。
2年前に酒とタバコで軽い脳卒中やっているので、それやめないと80に辿り着くかが心配ではある。
後で奥様にその話しをすると「アナタの話し方も、チョット酔っ払いみたいなしゃべり方だから、酔っ払いが会話しやすいんじゃない」とおっしゃる。
そう言えば、他の誰かにも言われた事あったな〜。
何の事はない話だが日記ブログなので記しておくとしよう。