砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

雛祭りに天神様⁉︎

兄がFacebook に雛人形の写真をアップしていた。

そう言えばもうすぐ雛祭りだ。


子供の頃、男三兄弟だったので雛祭りに“女の子のお祭り”感は無く三色の菱餅を食べたぐらいであろうか。

確かに雛人形は飾ってはいたがかなり年代物らしく、髪の毛や腕など人形の一部が欠けていてチョット怖かった思いがある。

その中でも一際異彩を放っていたのがこの天神様だ。


流石かつては祟り神と恐れられた菅原道真公である。

子供の頃オジサンはこの天神様の顔を怖くて直視出来なかった事を覚えている。


何故雛祭りなのに天神様人形を飾るのか子供心に謎であった。


「母方の祖父が自転車に乗って持って来た」と兄は書いてあったが、清水から静岡までこの大きな人形を持ってくるのは一苦労であっただろう。

会話した思い出も無い母方の祖父であったが、嫁いだ娘(母の事ね)の男の子の出産祝いに天神様を乗せながら遠い道を自転車こいでいる祖父の姿を思うとなんか心が温かくなってくる。

オジサンもその当時の祖父と同じ年頃になったからであろうか。


確かに、ある地方では、その家に男の子(長男)が生まれると母方の祖父母が天神様人形を贈る風習があるらしい。


実はこの菅原道真公を奉る珍しい天神様信仰は前田家の影響もあり富山、福井県に強いが、なぜか東三河、静岡市の一部でもあるらしい。


どうやら富山の薬売りさんが広めたとも言われている。

しかし本家の福井、富山では天神様を12月25日から1月25 日の期間に奉るのだが、静岡市県中部(大井川周辺から沼津辺りまで)では男の子の健やかな成長、学問成就、災難除けに三月三日に飾ってお祝いするそうです。


普通男の子のお祝いは五月五日ですが、この地域は茶農家が多く端午の節句は一番忙しい時期なので三月三日にお祝いをする様になったと駿河の望月人形のブログに書いてありました。


「なぜ雛祭りに天神様を飾るのか?」の雛祭りが来るたびにモヤモヤとした疑問が62歳にして解けました。


雛人形にしても天神様人形にしても、子の健やかな成長を願う親や祖父母の思いが込められていたんですね。


そんな気持ちで雛人形を見れば更に煌(キラ)びやかに見えるかもしれません。

×

非ログインユーザーとして返信する