砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

「64」ロクシとは。

霊の話は今回お休みしまして、LAからベガスに帰る途中で興味深い像を見た。

最近は飛行機で行き来していたので長らくハイウェイ 15を運転していなかったが、2カ月前に道の横に有るインデアン居住区の公園に「64」の文字がだけが大きく見えていた。


64で思い浮かぶのはの有名推理サスペンス「ロクヨン」ぐらいだったが、今回戦車の行く手を阻む若者の像が作成されており「六四 天安門事件」の事と分かった。


1989年6月4日に事件が起こったので「ロクシ」が付くそうです。




もっとも中国では天安門事件は元より64と検索する事も警戒しなければならないほど当局はピリピリしている。


民主化運動に軍が介入し多くの死傷者を出した事件である。

その天安門事件の象徴となったのが59式戦車の行く手を阻んだ「無名の反逆者」「Tank man(タンクマン)」と呼ばれる男の映像だった。


その像がハイウェイ15のインデアン居住区の自由公園にインデアンの戦士の像と共に置かれていたのだ。


これにはチョット驚いた。

中国人が住んでいるとは思えないこの町で漢字で書いた看板も置いている。抑圧された歴史を持つ彼らには、自由の為に勇気を持って立ち向かった異国の若者を称えたかったのだろうか。


人口も少ない片田舎の町ではあるが、今日も多くの中国人観光客を乗せたバスがこの前を通る。

この像の意味を悟る者はどのくらいいるのだろうか。


中国からの観光客目当てのラスベガスでは、まずこの像は作れまい。

連邦政府の規制が緩やかで、観光客など来る事が無い居住区だからこそ作れたのだろうか。


タンクマンは名も知られず、生死も明らかにされて無いが、彼の「自由と民主化の為に戦車に立ち向かった勇気」は世界のあらゆる所で語り継がれている事を伝えたいものだ。


先日 米議会で香港デモリーダーの証言があったが、民主化運動が血を流すこと無く成される事を祈るばかりである。

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