ベガスは雨だった。
ベガスは雨だった。
ロスも雨が続いていた。
昔は「雨にも負けず、風にも負けず」で全天候型だったが、最近は天候に左右される身体になってしまったようだ。
ちょっと調子が良くない。
「ベガスは砂漠だから、雨が降っても水捌けが良くて問題ないでしょう」と思われるかも知れないが、そんな事は無い。
鳥取砂丘とは違うのだ。
砂漠と言うより荒野に近い。
雨を想定した街づくりをしていないので、至る所でFlood damage(洪水被害)が出る。
最近は大分改善されたが、街中で車ごと流される事もあった。(1975 洪水)
水捌けが悪い上に、土砂降りとなると鉄砲水の様になって、大変な目に合うわけだ。
鉄砲水と言えばベガスから車で4時間北上するとAntelope Canyonという場所がある。
ここは鉄砲水と風成の侵食によって出来た奇妙な岩の通路である。
上流で雨が降ると、予告無しで鉄砲水が押し寄せて1997年には11人の観光客が亡くなる事故が起きている。
流されてしまうと、なかなか見つからないそうである。
自然の力は美しい芸術を作るが、舐めると怖い。
オジサンは仕事を早めに切り上げて、チキンスープを作る事にしました。
今日はからだを温めて早めに寝るとしよう。
ロスの家のコウロギも雨の日は鳴かないで静かにしているそうだ。