砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

アメリカの日本食事情(1.沢蟹)

先回、アメリカの日本食事情について語った。
オジサンがこの業界に入ったのはかなり前だが、ロサンジェルスとサンディエゴまで営業していた。
この時は鮨屋と言えばほとんどは日本人の時代であった。
はじめは魚の名前もよく分からない時だったが、鮨屋の親方に魚の事、営業のイロハを教えて頂いたものだ。
個人的なお付き合いをさせてもらう事も多く「従食、食べて来な」といわれ、従業員と一緒に昼飯を食べさせてもらいながら色んな話を聞かせて頂いた。
自宅に招待して頂くことも多々あった。


日本鮮魚も今ほど流通が良くなかったので冷凍品が多く、今ほどには築地や福岡から直行便を入れる事も無かった。
だからこそ日本から来る貴重な鮮魚を大切に使っていただいたような気がする。
魚を取る漁師さんの苦労も理解できるからだろう。


鮮魚は工業製品では無いので中には血が飛んだり傷があったりする時もあるが、それはそれでクレジットを出しながら何とか使っていただいた。


鮨屋の親方も魚への愛情があり「せっかく海を越えてアメリカまで送られてきたのだがら、何とか使うよ」と言ってくれたりしたものだ。
やはり日本人には魚を食べる食文化があり、鮨や刺身で食べる仕事が出来る技があった。
食べ方のみならず、食べるルールも分かっていた。


オジサンが営業を始めて間もなくの頃だが、業界に大きな事件が起こった。


沢蟹を生きたまま客に出して、パラサイト(寄生虫)が体に蔓延して入院したそうだ。
裁判で5億ドルの罰金が請求された。(店はつぶれた)


詳しく聞くと中国か東南アジア系の板前がお客さんとジャンケンをして、負けた方が罰として沢蟹をウォッカと共に食べるというゲームをしていたそうである。
食べ物で遊んではいけません。


沢蟹を生きているまま食べるなど理解できないが、日本食を表面だけ真似ると大変な事になる例である。
真鯖を酢で絞めたり、天然鮭は冷凍してから生食するなど基本的知識が無いと問題になって来るわけだ。
最近はどこもかしこもSUSHIをサーブする店が増えたが、表面的な日本食では無く理解して頂きたいものです。


「沢蟹事件」のようなニュースが出ると、日本食は危ないとかSUSHIは危険とか言われてしまうので業界の者としては気が気ではない。
またFDA(米国食品医薬品局)は問題が起こるとその度に規則を作ってきており、いまではSUSHIを握るのは素手ではだめで、基本的には手袋をしなければならなくなっている。


昔からの鮨屋さんは「これじゃ~な」と嘆く人も多い。


今やSUSHIは世界中で愛されるフードとなり、オジサン達の仕事も増えて行くわけだが伝統的日本食文化の基礎も引き継いで行って貰いたいものです。
もっとも寿司の発祥は韓国と言う人もいたなあ........。


今では万民に理解できるように沢蟹のパックには「fully cooked! don't eat raw」と表示してあります。







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