砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

マインドのコントロール。

カタール ワールドカップでの日本チームの活躍素晴らしいですね〜。

不可能と思われたスペイン戦での逆転に興奮しました。

米国西海岸はちょうど昼時間だったので、社員と一緒にテレビで見てました。

メキシコ系社員はサッカーとなるとクレイジーです。

「オーマイ ゴット〜‼︎ ハポネス(日本人) ウィン!」と共に喜んでくれました。


さて奇跡的活躍をしている日本チームですが、日本のサポーターのゴミ拾いのマナーも海外から称賛されてます。



そんな中で大王製紙元会長の井川氏がそうしたサポーターの行為を「奴隷根性」と批判した事で論議を呼んでますね。


僕は日本人の美徳と思いますが、その事は置いといて「奴隷根性」と言う言葉にチョット思い出した事がありました、


昔、ロサンゼルスの学生寮に住んでいた時に2人のインドの学生と一年ほど一緒にいました。


一人はクマ パンデー君、彼によれば貴族?出身で掃除など召使いがするものとの感覚です。


もう一人名前は忘れてしまいましたが、彼は一生懸命掃除をします。どうやらインドでは身分が低い出身のようでした。

インドは何千年ものあいだ根付いたカースト(身分)制度があります。

(これも征服民族と被征服民族から生まれたとか)


クマ君に「寮で共同生活するんだからトイレ掃除も日替わり当番でやりなさい」と注意しても「それは奴隷とか使用人がする仕事」とガンと受け入れませでした。

もう一人のインド人の学生は言われた掃除は何でもやります。

しかし何か変なんです。


何と表現して良いのかわからないですが、掃除をする事に心が抜けているのです。


日本人は小さい頃から家庭でも学校でも掃除をする習慣を身に付けていますが、掃除するにも「心得」みたいなものありますよね。


例えば「部屋の乱れは心の乱れ」とか「心のホコリを払うように、家のホコリをはらう」「自分の心を磨くように便器を磨け」とか。


クマ君にその辺の話をしてみましたが一笑に付されました。

もう一人のインドの学生はと言うと、彼もその観点は理解出来無いようでした。

彼にとって掃除する事は義務やノルマであり、そこには何の感情もないのです。


ある日本人の学生が言いました「可哀そうだけど、彼には何世代もの奴隷根性が染み付いてしまっている」と。

こうした「スレーブマインド(奴隷根性)」の逆の言葉が「オーナーシップ(主人意識)」と思います。

「オーナーマインド」といっても良いですね。


「言われたからやる、ノルマだからやる」のでは無く、「主体的に感謝の心で掃除したいからする」のがオーナーマインドです。


サポーターがノルマや義務としての掃除では無くファンとしてゲームを楽しめた事への感謝であり、選手が自分達の使ったロッカー控室を綺麗にして、感謝の言葉を書く残した事も主体意識の「オーナーシップ」であるならリスペクトに値します。

(因みに掃除したからといって仕事を奪う事にはなりません、帰って他の掃除が出来ますから)


会社の仕事も同じです。

昔、日本人の仕事の姿をエコノミックアニマルと言われた事がありましたが、戦後日本を復興されようとする主体意識が日本を発展させて来ました。


近年も「社畜」と言う言葉がありますが、それも「スレーブマインドかオーナーマインドか」によって労働に対する姿勢が変わってきます。


それをさせられているからか、それをしたいからやるのかの違いです。


チョット危ない言葉かもしれませんが「マインドのコントロール」が大切ですね。

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