砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

恐怖の地獄縄

弊社のアメリカンのセールスマンのKyele 君が日本の天然鮮魚販売に意欲を持ってくれた。


今まではハマチや鯛などの養殖魚中心に売っていたが、フュージョン系でも天然魚を使う顧客を持ったようだ。


そこで日本の市場の英語版魚リストを渡したのだが、それを見ながら「What's that !?」と頭を傾げている。


赤ムツの説明箇所の「地獄縄」と言う言葉に反応したようだ。


ラスベガスの高級レストランで今人気なのが長崎県対馬で取れる赤ムツ(ノドグロ)である。


赤ムツはまさに白身の王様。


特に対馬の赤ムツは「紅瞳」と呼ばれ、島根の「どんちっちノドクロ」と並ぶブランド魚である。



この紅瞳は「地獄縄」と呼ばれる延縄漁法で釣り上げられるのだ。


英語で「Gigoku Nawa」と書いてあるので「ヘル ロープで釣り上げるのだ」と説明すると「OMG !! 何じゃいそれは、客に地獄の縄で釣った魚なんてオススメ出来るかよ!」と言うよな事を奇声をあげながら言った。




調べてみると地獄縄は傷付いたりストレスを避ける為に1匹1匹を大切に漁獲する方法で、魚にとって地獄ではなく、かえって手間が掛かるからか漁師にとっての地獄だそうです。


「大切に釣られるのならヘブン ロープで良いじゃないか⁉︎」とKyele 君は言う。


確かにね。


釣られて食べられる紅瞳にとってはどうでも良い事だが、紅瞳の寿司は絶品である。


×

非ログインユーザーとして返信する