砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

「我が人生のキャンパス」

日曜日の朝は教会のサンデーサービスに参加し、昼は掃除、洗濯のサンデールーティン。


午後からは油彩道具をゴソゴソと用意し、ファンデション ホワイトで地塗りしたキャンパスを前にして暫し構想を練る。



一年ぶりに絵の道具を準備したのでホコリだらけだった。


白いキャンパスを前に座っていると、ふっと50年前の事を思い出した(正確には47年前)。


高校で将来の進路を考える時期だったと思う。


美術部がある屋上で先生が「どうして美大に進まないの?」と聞いて来たのだ。


母校は小鹿山の上にあり、そのまた屋上からは左手に駿河湾、右手に富士山という静岡市を一望出来る所だった。


そして美術部の先生は男子校の中で、唯一うら若い女性の先生で憧れのマドンナ的存在。


「美大系に進んだらいいのに〜」と言う先生の言葉を背に、外の静岡の街を見下ろしながら「先生、僕は人生をキャンパスにして行きたいんです!」と言ったのだった。


「キッきまった!」と自分の言葉に酔いならが先生の方を振り向くと、すでにその姿は無かった。



部室に入ってしまっっていたようだった。


自分の言葉に酔っている内に、サッサと立ち退いてしまったのだった。



後で「普通に進学します」と伝えたが「あら、そうなの」とあっさり。


そんなホロ苦くもクサイ青春の一コマを思い出して苦笑した。


さて「『我が人生のキャンパス』には何が描かれて来たのだろうかと振り返る。


田舎から東京に出て、更には渡米。


ニューヨーク、ニューメキシコ、サンフランシスコにロサンゼルス、そして今は砂漠のラスベガスだ。


家族を持ち、もうすぐ高齢者の仲間入り。


「あともう少し頑張って面白い作品に仕上げたいもんだな」と思った。


「人生のキャンパス」も色んな色で染めた方が面白い。

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