我がカレーの悟り
絶好のカレー日和なのでカレーを作ってみた。
近年稀に見る絶品である。
13年に渡る単身赴任料理の中で会心の出来であった。
今回も隠し味として色んな物を入れました。
もちろん粉末カレー粉は使うが、味に深みを出す為に秘伝のスパイスを少々。
すり下ろしたリンゴにハチミツを入れてバーモント味(?)、コクを出す為にダークチョコレートのカケラやミルクも入れた。
こうした複雑な味が調和すると深みのあるカレーが出来る。
余談だが長男の嫁さんのお母さんはカレー好きである。
バーモント州出身なので、何のカレー粉を使っているかと聞いたらハウス バーモントカレーだそうだ。
しかし何故カレーに故郷バーモントの名がついているのか不思議がっていました。
さて、カレーの味に感動しながら一つの悟りを得ました。
人間社会も色んな持ち味の人が集まり、味のある社会が出来るんだと。
しっかりしたカレーの基礎を作る玉葱、ホッコリした味を出すジャガイモ、色を添えながら栄養化があるニンジン。
臭いけどパワーをくれるニンニクに野性を呼び起こす肉などなど。
またスパイスの刺激が無いと、カレーも社会も刺激が無くなってしまいます。
次の日に会社で「我がカレーの悟り」を話すと、また変な事を話しているワィ〜といった顔で聞いていた。
これぞDiversity(ダイバーシティ)、多様性なのではないかいな!と思うのだが。
奥さんに電話で話すと「お〜それは凄いね!今度帰って来た時に作ってよ」と言われたが、残念ながら全ての分量がテキトーなので同じ物は二度と作れないかもしれない。
諸行無常である。
ロサンゼルスのコミュニティーも色んなタイプの人がいるから楽しい。
「このタイプの人だけ付き合う!」としてしまうと、薄っぺらい味になってしまうものである。