梅の花の香り
友人が横浜の大倉山で撮った梅の花の写真を送ってくれた。
まだ寒い日本にも春が確実に近づいていますね。
梅一輪 いちりんほどの 暖かさ
松尾芭蕉の弟子の服部嵐雪の俳句だ。
梅の花が一輪また一輪と咲くにつれ、寒い冬から柔らかな春の暖かさを感じている俳句ですね。
梅は弥生時代に中国から渡って来た説とか遣唐使が持って来た説なども有るが、古くから春を告げ花として愛されて来た花である。
昨年他界した母の俳句集にも梅の花を詠んだ俳句があるかなと思いめくってみた。
鑞梅(ろうばい)の 香りほのかや 母看取り
なつかしき 人に会う日の 梅匂う
亡き人の 下駄立ててあり 梅の庭
の三つがあった。
俳句を詠んだ時の母の情景が思い浮かぶ。
鑞梅は香りが良いので、中国では宋代に好んで詩に詠われたそうだ。
母は何処で鑞梅の香りを嗅いだろうか。
母の里であろうか。
こちらラスベガスはもう春というより初夏のような気候で、日中は30℃を超える。(夜はまだ寒いが)
マスク着用義務も2日前に解除されて、マスク無しで皆さん歩いている。
2年余りもマスク姿に慣れていたので、チョット戸惑ってしまう。
今日なんかは暑いので、半袖とサンダルで買い物行きました。
寒いコロナの冬も終わり、通常に戻れる日が近づいている気がします。
日本も規制緩和を検討していると言うし、9月の母の一周忌には故郷に帰れるかな。
梅の画(え) に ふる里かおる 異国の春
(おじさん心の句)