砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

善き闘いを成し終えて

先日、日本にいる旧友の船木君から彼の奥様が他界されたとの知らせを受けた。

私と同じ63歳であった。


船木君とは大学時代からの友人であり、信仰の友であった。


大学卒業後、彼はドイツに留学し、私は少ししてからアメリカに来てしまった。

お互いに引っ越しも多く、今みたいにソーシャルメディアが発達した時代ではなかったので所在不明となってしまった。


それが3年前にお互いの知人の知人からという稀で奇跡的なルートで連絡先を知る事が出来た。


35年ぶりである。

お互いの懐かしい声でかつての思い出と、どんな風に生きて来て、今何をしているかを電話で話し会うことが出来た。

その時に彼の奥様の癌がステージ3で闘病生活をされていると知らされショックだった。

私達夫婦も同じ体験をしているので彼の心の痛みが良く分かった。


2年前帰国した時に東京駅で待ち合わせをして35年ぶりに再会した。

お互い髪が白くなり皺が増え、程よくジジイになっていたが「あんまり前と変わらないね。まだ大丈夫だ〜」と励まし合った。

今は会社の役員をしているが、退職して奥様の治療介護に集中するとのことだ。

本当に仲の良い夫婦だ。


昨年念願の初孫が産まれ、お婆ちゃんになった奥様の喜びようはスゴイものだった。

新しい命に込めた祈りと希望と愛情は、さぞかし深いものであっただろう。


船木君の奥様とは結婚式の時に1回会ったきりであったが、信仰と愛に溢れた人で夫を支え三人の子供を立派に育てあげた。


最近はLINEで良くコンタクトを取っていたのだが、先日天国に旅立たれたと知らせを受けた。



63歳はまだ若い、残念である。


しかし、「初孫に恵まれ、他界する前に孫を抱く事が出来たのは天の恵みであり感謝です。妻も眠る様に安らかに行きました。」とメッセージを送って来た。


私達は色んなレベルでの使命があると思う。

社会的使命と共に家庭的使命がある。

親となり子供を愛し育て、孫に命を繋げて行くのも大切な家庭的、氏族的な使命だ。


船木君から治療中の病院で奥様が孫を笑顔で抱っこしている写真がメールされてきた。

「立派に使命を果たされましたね」と思った。


その夜、彼の奥様の事を祈っていると、日本で学生時代に歌っていた聖歌が頭の中に流れて来た。


1.善き闘いを成し終えて

永遠の御国に入りし君

天使天軍迎え立ち

讃えの歌ぞ響きたる


2.輝き集う神の民

生命捧げし証し人

並び立ちたる門に入り

白い義の衣まとう君


3.臨終(いまわ)の息の中にさえ

愛し奉りし主の前に

近く進みて労いの

手を賜るか、今君は


4.われも御業にいや励み

天にぞ積まん善き宝

勝ち歌唱う凱旋の

君に相会うその日まで


(何故かアメリカでは歌われてない聖歌ですね)


私も「善き闘いを成し終えた」と歌える人生にしたいものです。


私はまだまだ使命は成し遂げて無いので、もうちょっと頑張らないといかんでしょうね。

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