Believer
私は嘗てこのような社員の期待を一身に受けた事が有っただろうか⁉︎
朝の仕事を終えてロサンゼルスに帰ろうとした時、一人の社員が「ロスに行くならMega Lotto 買って来てくれ」と言われた。
今Mega lottery に当たれば999ミリオンだ!
「いいよ!買ってくるけど他にいる?」と聞くと「オレもオレ」とワラワラと$10を渡して来る。
どうせ買うならグループ買いの方が当たる率は高くなる。
なんだかんだで$100ほどになった。
コロナ禍で疲弊した我らがミリオンネラーになれる最後のチャンスがLottery (宝くじ)だ。
何時もはロスに行くと言うとコロナ感染率が高いので「危ないからやめとけ!」とか嫌な顔をされるのだが、今日は皆の態度が違う。
何時もは宝くじなどに興味を示さない、アパートの同居人のSさんも「I will be believer 」と言ってお金を持ってきた。
ボスも$10出してきた。
会社を出る時は「Good Luck!」と言って総出で送り出してくれた。
信仰的なスパニッシュ社員は天を仰いで胸の前で十字を切っている。
私の幸運を祈ってくれたのだろう。
私の幸運は彼らの幸運、まさに運命共同体である。
宝くじを買うのは何時も途中の田舎町のカントリーマーケット。
買ってしまえばもう勝ったように思えてしまう超ポジティブ思考。
宝くじが当たった事を考えると4時間半の運転も顔が緩みパナシだ。
キャンブル好きだった父のDNAのせいだろうか。
さあ、あと1時間でミリオンネラーになるか否かが決まるぞ!
冷ややかな目で見ていた次男が「お金は汗をかいて作るものだよ」とポツリ。
彼にはギャンブラーのDNAは受け継がれて無いようだ。