砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

菌は危険 PART 2 膀胱炎

オジサンと奥様は先月、日本に帰省しましたが、膀胱炎になってしまった。
残念無念、一生の不覚である。


最初の2,3日は問題なかったが、箱根に行った辺りからどうも調子がオカシイ。
その後の静岡の実家では、夜は1時間おきにトイレに行く始末。
昔の日本の作りなのでトイレが遠いのです。特にこの時はトイレが遠く感じた。


見るに見かねて、兄様が膀胱の緊張を弱める薬を下さった。
出したいけど出ない苦しみは解放されたが、今度は尿意を感じたらすぐ出ちゃう。


旅先で病にかかるのは大変です。
頭とか胃だと大変ながらまだ人に言えるが、下の問題はなかなか声を大にして言えない。


静岡を出て茨城に行くころには、行動範囲のトイレの位置を確認しながらの動きになる。


家にいるときは良いが、せっかく日本に来ているのだから色々と行きたいわけです。
トイレからトイレ伝いに歩く、トイレ渡り鳥と化したオジサンに自由は無い。


危機一髪を何度か乗り越えて、オジサンは究極の選択をした。
大人用ダイパー(おむつ)の登場である。


いずれ近い将来はお世話になると思っていたが、こんなに早くお世話になるとは...。


オジサンにもこだわりがある。男女兼用が多いダイパーの中で、
「花王・リリーフ まるで下着」を選んだ、そうオジサンがファンだったチェリッシュがCMをやっているヤツである(チェリシュ セレクション、これは男女別)


この初体験は極めて心地よいものであった。もうお漏らしの心配は無い。〝我、自由を得たり!"である。


しかし、ダイパーをしていてもトイレが近くにあれば使用する機会は無かった。


その機会は突如とやって来た。


朝、夫婦で散歩がてらに近くのセブンイレブンに行った時だった。
美味しいセブンイレブンのコヒーをジョ~と注いでいる時であった。



突然 尿意が襲ったのである。
急に動かないオジサンの姿を見て、
「どうしたの⁉」と奥様が声をかけたが、
軽く薄笑いで返すオジサンの顔を見て全てを悟ったらしい。
「まさか!あなた....」


もはや一線を越えてしまえば、人生を達観した境地に入るものである。
清々しい空と、朝日がいつもより綺麗に見えた。人は何かを失い、何かを得るのである


コヒーがジョ~と注ぎ終わると、すべての事も終わった。


帰り道、奥様は「だいじょうぶ~」と顔をのぞかせて来るが、その目は笑っていた。


「ちょうど電信柱の前で制止する犬の様だった」と的確な描写もされられる。




『人生はダイパーで始まり、ダイパーで終わる』今回得た悟りである。


どんなに格好つけても、着飾っても、人の本質はシンプルである。


奥様の実家の茨城にいた1週間は近くのマツモトキヨシのある棚の周りを行ったり来たりしていた。
小林製薬のノコギリヤシが見つからないのである。
田舎の店で見慣れぬオジサンがウロウロしているのだらか、店員も不信な目でチラチラ見ているが、聞けない。
20代の女性店員に聞けるほどオジサンの心は強くなかった。
(ノコギリヤシは漢方薬のコーナーではなく、サプリメントのコーナーで売ってます)


アメリカに帰ってきて、すぐにドクターに行った。
症状、事の経緯を話すと、原因は温泉らしい。


「あ~温泉に菌があったりすると、男性にはよくある事よ。菌が入るのよね。膀胱炎ね、抗生物質を1週間飲めば治るわ(もちろん英語)」とおしゃる。


始めに対応してくれた人は若い女性だったので、「少し恥ずかしいなー」と思いながら尿障害の話をすると「チョット待って」と言われ待ってたら
「女子プロレスやってるのか!」と思うぐらいデカイ女医さんが対応してくれた。
恥ずかしさを微塵も患者に感じさせないタイプだった。素晴らしい!



箱根の温泉は「天然かけ流し」なので問題はないが、
空港の近くのホテルの温泉が怪しい。


何もそこが悪い訳では無いのだろうが、たまたま菌が多い時に、
疲れて菌に対する抵抗力が無いオジサンのある所からから菌が入ってしまったようだ。
菌のバカヤロー。
とんだ道中となった。でも貴重な経験である。人生はなるものである。


菌は何処にでも潜んでいる、除菌も必要だか、菌に強い抵抗力をつける方が重要だ。
今日も素振りをしよう。


記念にチェリシュ セレクション ダイパーをベガスに2枚持ってきた。
もう膀胱炎は治ったが、いざという時の準備は必要である。


『備えあれば、憂いなし』

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