49日と鎮魂の鐘
昨日は兄の49日で、海を超えたラスベガスで手を合わさせて頂きました。
兄との色々な思い出を振り返りながら「良い兄だった」と改めて思いました。
曹洞宗のお寺で行われたので、仏教の法要について少し勉強しました。
他界すると7日毎に極楽浄土に行けるか審議があるそうで、遺族も祈る事を通して故人に善行を足して行き、その最後の審議の判決が49日目となるので一番大事な法要となるそうです。
教師として生徒に慕われ、校長や自治会長として為に生きて来た兄だから審議も楽勝でしょう。
道元禅師から始まる曹洞宗は、求道者各自が悟りを開く為に努力する教えなので、努力家で研究熱心な兄は無事に天国(極楽浄土)にたどり着くだろうと祈りました。
実は先週の長男のウエデングの前日に他界した兄の名前と両親の名前を聞かれました。
「何でかな?」と不思議に思っていたのですが、ウエデングの式の中でチャイムを鳴らし「霊界に行かれて、ここに参加出来なかった愛する家族の為に鐘を鳴らします」とアナウンスされ、兄と両親、花嫁の叔父さんらの名前と共に鐘が三度鳴らされました。
鐘の音には鎮魂の意味があるらしいです。
キリスト教の伝統なのかユダヤ教なのかは分からないですが、ニューヨークの秋空に響く鐘の音に、改めて家族の絆を感じて何か嬉しかったです。
ウエデングの次の日に花嫁のご両親の家でホームパーティが開かれたのですが、その時に息子夫婦に他界した兄からの御祝儀を渡す事が出来ました。
兄が病状悪化する前に用意していた物だったと、兄の葬儀の次の日に兄嫁から渡して頂いた物です。
2人は心から感謝していました。
彼らもニューヨークから兄の49日を祈ったそうです。
説明が少し難しかったですが、愛する者を弔う心は国境も宗派も超えると思いました。