砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

独立記念日

ワールドカップの日本チームの奮戦に多くの日本人が国の内外を超えて熱狂した2週間では無かっただろうか。
オジサンの会社は日本人とメキシカンで構成されているので米国西海岸では朝8時からメキシコ X ブラジル戦、11時から日本 X  ベルギー戦は社員一同でそれぞれの母国を応援した。
いや~劇的な敗戦は残念ではあったが、夢と感動を与えてくれたサムライ ジャパンであった。
オジサンの5ドルが千ドルになる夢は潰えたが、いい夢を見させて頂いたと思う。


さて、明日は7月4日 米国独立記念日である。
会社も休みだが、水曜日なのでラスベガスに留まる事にした。


この国の誕生日なので一般家庭も花火をあげる事を唯一許されている。(他の日はダメです)
アメリカの愛国心が一挙に盛り上がる日である。
アメリカに居るとアメリカンの愛国心の強さに感心する。
星条旗を愛し、国歌を愛する国だ。


残念ながら日本はいまだ国旗、国歌に対しての論議が起こる独立国家としては珍しい国である。
何かと愛国心を主張するとナショナリストと思われるきらいがある。


アメリカでは政府や大統領に反対するデモでも必ず星条旗をもってデモしている。
自分達の主張が愛国心から来ている事を示しているからだ。


イギリスの小説家バーンズは
『最高の愛国心とは、あなたの国が不名誉で、悪辣で、馬鹿みたいなことをしている時に、それを言ってやることだ。』
と言っているが、政府が間違っていると思うなら、愛国心から反対意見も述べれるしデモをする事も民主主義国家では自由だ。
まず中国や北朝鮮ではありえない事であろう。


日本は愛国主義(ペイトリオッテズム)と国家主義(ナショナリズム)が混同されがちである。
前に見たNHKの『100分de名著 司馬遼太郎スペシャル』で紹介された彼の著書『この国のかたち』の中の昭和の説明で『鬼胎の時代』という言葉を使われているが、その解説を静岡文化芸術大学教授の磯田道史氏が分かり易く説明されていたので抜粋させて頂いた。


ナショナリズムとパトリオティズム

では、なぜそのような「鬼胎の時代」が生まれたのか。その背景には、ナショナリズムの暴走があると司馬さんはとらえていました。ナショナリズムという言葉は、一般には国家主義と訳されるものですが、司馬さんは、お国自慢や村自慢、お家自慢、自分自慢につながるもので、あまり上等な感情ではないと思っていたようです。一方で、ナショナリズムと混同されやすい概念にパトリオティズム(愛国主義)がありますが、司馬さんは、愛国心と愛国者というものは、もっと高い次元のものだと考えていました。


ナショナリズムとパトリオティズムの違いについては、お家自慢のたとえで考えてみるとよくわかります。たとえば、ある地域社会で、自分はよい家に生まれたのだといって誇りに思っている人がいます。その人が家柄を自慢し、ほかの家を馬鹿にする。何ら自分の努力で手に入れたわけではなく、ただその家に生まれただけなのに他人を見下していると、自分は金持ちなのだから、貧乏人を従えて当然だという考えに陥っていきます。自分がかわいいという感情が、自分の家がかわいいと変形したにすぎず、その「自分の家がかわいい」を「自分の国がかわいい」と国家レベルまで拡大したものがナショナリズムだというわけです。



対して、「いや、自分はたまたま名家に生まれついたのだから、一層きっちりとして、さらに周りから尊敬される良い家にしよう」と考える人もいます。これは言わば「愛家心」ですが、この感情を国家レベルでおこなうのが、司馬さんのいう「愛国心」に近いと思います。自分の家をよくするだけではなく、周りの人たちのお世話までできる家にする─その高い次元の、真の愛国心を持った人が支配層にいる間はまだしも、持ちにくくなってきたときに国は誤りをおかします。そんな姿を司馬さんは活写しています。国の単位だとわかりにくいのですが、家の単位に転換して考えてみると、このあたりの問題はよくわかるのではないでしょうか。


今回ワールドカップでも日本のサポータが試合後にゴミを清掃してゆく姿が『日本人の美徳』としてニュースになり世界中で讃頌された。


日本チームを愛し、応援し、国旗を振って国歌に涙し、更には「日本人の美徳」を他の国に伝えるとのは司馬氏の言うナショナリズムでは無く、もっと高度なペイトリオテズム(愛国心)であると思う。


オジサンの尊敬する内村鑑三翁も「二つのJ」を愛したと言われる。
JesusとJapan の事であるが、彼もまたナショナリストでは無くペイトリオットであった。


彼の墓碑には「I for Japan; Japan for the World; The World for Christ; And All for God.」と彫られている。


オジサンも日本のサッカーサポータを見習って『日本人の美徳』を「この世界の片隅に」少しでも実践するペイトリオット(愛国者)となりたいものだ。






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