ラスベガス帰還報告:時差ボケと「デパ地下」の誘惑
現在、私はラスベガスで「ゾンビ」のようにフラフラと仕事を再開しております。
部屋の中は、スーツケースから爆発した衣類とお土産で埋め尽くされ、足の踏み場もありません。
このカオスを片付ける気力は、駿河湾に置いてきてしまったようです。
営業先でシェフたちに会うたび、キラキラした目で「日本で何食べてきたの? どこの名店に行ったんだい?」と詰め寄られます。
これが一番の難問です。
今回の旅の相棒は、元気いっぱいの長男夫婦の孫とベビーカー。
食通のシェフたちが期待する「予約困難な隠れ家」や「職人が黙々と握る極小カウンター」なんて、ベビーカーという名の戦車を引いた一行には、まさに難攻不落の要塞。
結局、我々の主戦場は「スペースの広いファミレス」という名のオアシスになるわけです。(オムツ替えるスペースもあるしね)
記憶に刻まれた「日本のおいしい」
そんな制約の中でも、私の味覚にスマッシュヒットした瞬間はいくつかありました。
• 郷愁の味: 実家でいただいたお寿司と故郷の味。
これはどんな高級店も敵わない、心のミシュラン三つ星です。
• バフェの洗礼: 日本のホテルの朝食バフェは、アメリカの「どこを切っても同じ金太郎飴」なメニューとは大違い!地域の特産品が並ぶ光景は、もはや朝から食の観光ツアー状態でした。

• 江の島の意外な刺客: シーキャンドル下の『Todai Kitchen』。

アメリカンである息子夫婦が「デリシャス!」と本気で喜んでいたのが意外であり、誇らしくもありました。
• 熱海の誘惑: 『パン樹 久遠』の香ばしさと、『熱海プリン』の甘い癒やし。

この辺りは、私の「日本食メモリー」の重要拠点として保存されています。
「デパ地下」という名の聖域
しかし、正直に言いましょう。
一日の終わり、疲労困憊でたどり着く**「駅ビルのデパ地下」**こそが、最強のレストランだったということを!
煌々と輝くショーケースの中から、好きな惣菜を好きなだけ選び、ホテルの部屋でパジャマ姿で食べる……。これ以上の贅沢があるでしょうか?
シェフたちに「どこが美味しかった?」と聞かれた際、さすがに「日本の百貨店の地下、閉店間際のタイムセール惣菜が最高でね」とは言えず、今は「……いろいろ、奥深いところをね」と、ミステリアスな微笑みで誤魔化しています。
唯一、シェフたちを納得させられそうなネタといえば、息子夫婦がニューヨークへ帰った後、次男と3人でこっそり(?)行った高級焼肉。
「頭数が減った分、肉のランクを上げる」という、大人のずる賢さをフル活用したあの味だけは、胸を張って語れそうです。

さあ、日曜日の「大片付け大会」に向けて、まずは時差ボケの自分を甘やかすことにいたします。