この世界の片隅で愛を叫ぶ........。
今日は営業がてら馴染みのお鮨屋さんにランチを食べに行った。
若女将さんに「いや~『この世界の片隅に』良かったですよ。見られましたか?」
「ええ、いい映画だと聞いているんですがまだです」
「アニメですがYoutubu で4ドルぐらいで見れますよ」と紹介した。
鮨も食べ終え営業の話も終わったので帰ろうとしたら、若女将さんが旦那の大将に
「あなた、XXさんから良い映画の話を聞いたわ~今度観ましょう。」
「へ~何という名前の映画なんだい?」と大将が聞くと若女将が
「世界の片隅で愛を叫ぶ ! 」 「.... ?」
さすがにオジサンも笑った。
「2つの作品のタイトルを勝手にくっつけ無いでつかわさい!」
文化放送のラジオ番組で「武田鉄矢の朝の三枚おろし」を時たま聞いているが、ここでもこの作品の話をこの前に2週間に渡って話された。
聞くも涙、語るも涙の物語で武田鉄矢さんの入れ込み方はすごかった。
よほど感動したのだろう。(観てない方はこちらをどうぞ)
すでに色んな方が感想を述べているので、オジサンが書き加える必要は無いと思うが、この物語は「心の居場所探し」かなと思った。
主人公のすずは「よくボ~としている子じゃ」と周りから言われる戦時下の「ちびまる子ちゃん」的な、かなりの天然キャラ。
周りに勧められるままに北条家に嫁ぎ、戦況が悪化して生活が困窮する中、愛する者を失い、自分の右手をも無くし、最後は原爆で父母、故郷を失う中でも「自分の心の居場所」を探して健気に生きてゆく。
そんな悲惨な環境の中で様々な心情を通過しながらも、夫との心の絆を固め、
「この世界の片隅で、うちを見つけてくれてありがとう」
「そいでもって、もう離れんで...ずっとそばに居てください。」と締めくくっている。
ヤッパリ、心の居場所は夫婦愛の中、家族愛の中にあるんだな~。
若女将の「この世界の片隅で、愛を叫ぶ」というタイトルの勘違いもまんざらでもないかもしれない。
オジサン達は「この世界の中心」ではなく、「この世界の片隅」で細々と愛を叫んでいるのである。(小声ですが)
観る人が作品に引き込まれるのは、他のアニメに出てくるような日本人離れした顔立ちや背格好では無く、四頭身で冴えない感じのオジサン達と同じ一般庶民である。
そこで今週末は急遽ロスの家族のもとに帰る事にした。
「ロスアンジェラスの片隅で愛を叫んぶ」週末としようと思う。