砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

み〜んな悩んで大きくなった。

最近オジサンの会社では若者が増えている。
20代前後も4人になった。


若いという事は恋の悩みも多いようです。
青春だね〜。


最近その中の1人のその手の相談にのっている。


「愛が素晴らしいものであるはずなのに、愛が不安や嫉妬を生み出し来るのは何でやねん?」と言ったような悩みである。
流石ラテン系(アメリカ人)の若者は情熱的である。


「青少年!君は愛にもアガペーとエロスがあるのを知っているか⁉︎」とフーテンの寅さんふうに聞くと知らないという。
彼は知らない言葉はその場でスマホを出して検索して確認するので面白い。


「いいか青少年(young man!) 愛には与える愛(アガペー)の神的愛と、奪う愛(エロス)のエゴ的愛がある。


君の心が求めるのは真実なるアガペー愛なのに、行動はエゴイスティックなエロス愛だから混沌(カオス)になっとるんじゃないの?」と聞いた。


するとOH  My God~! と叫ぶ、何か腑に落ちるものがあったのだろう。
分かりやすい奴だ。


彼は言う「頭では分かる、自分も真実の愛(アガベー)を持ちたいが、現実はそうは行かないぞ!」と言うので
「誰も同じだ。しかしアガペー愛を育てる努力をチャレンジするか諦めるかだ。」
彼は「そりゃデフィカルト(難しい)」と言う。


「ちょうど実が入れば花びらが自然と落ちるように、他の為に生きる愛(アガペー)を育てれば、エロス愛は小さくなる。そのアガペーの分だけ人格が高まる。だから他の為になる生き方を努力するんや!」


とオジサンが説明すると、随分明るい笑顔が返って来た。


「オジサン自身はどうなんだい?」と言う質問が来るのではないかとヒヤヒヤしたが日頃の行いが良いので、そのポイントは突かれなかった...,,,。
良かった。


若者と話すのは楽しいものである。


60になったオジサンとしては青春の悩みはナンカ懐かしい。
「青少年よ!み〜んな悩んで大きくなったんだよ。」


彼との話をしながら、ふと有島武郎の「惜しみなく愛は奪う」を思い出してしまった。
オジサンが卒論に使った本だ。


厳密に言えば卒論〆切2週間前に全然終わってない部活の後輩女子が泣き付いて来たので、代わりにほとんど書いた卒論だったのだが..,,,,。


この話になると長くなるので次回に回します。


イースターサンデー(復活祭)の前の土曜日にアガペー(神的愛)の話で盛り上がったのは良かったかな。

と言うことで次回は「有島武郎と内村鑑三」で。

×

非ログインユーザーとして返信する