砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

自己愛弁当

実はオジサンの家族はロスアンゼルスだが、ベガスではシェアハウスに住んでいる。
会社の同僚で同じく単身赴任をしている韓国人のYさん、アメリカンのミスターSと3人で一軒家に住んでいる。
奇しくも日本人、韓国人、アメリカンのごちゃ混ぜカルチャーを肌で感じてる。Yさんは在日韓国人なので言語の問題は無く、お互いアメリカは長いし、英語もそれなりに話せるのでミスターSとも言語の壁は無い、しかし文化の違いを一番感じるのは食生活である。
一週間を2日づつ代わりばんこで食事を作っている。
オジサンは身体に気お付けているので基本薄味を好む。若い時は焼肉とかラーメンとか何でも食べて「鉄の胃」と言われていたが、身体を壊してからは塩分控えめ、野菜中心、消化に良い物を食べる「豆腐の胃」となってしまった。醤油の効いた煎餅を食べるだけで血圧と血糖値が上がる感じがする根性の無い身体になってしまったのである。
しかし、Yさんは韓国ふう味付けなので味が濃い、同じサーモンを料理するにしてもYさんが作る時はお湯で塩分を薄めてからでないと食べられない。味噌汁の味も濃くなるし、キムチは欠かせない。
ミスターSが問題でアメリカ人の料理は缶詰料理と言われるが,かわいそうなぐらい料理が不得意だ。時にはうまく行く時もあるが基本出来合いの物を買ってくる事が多い。「コレは食えない」と言う時もあるので緊急事態用にキムチと納豆は必ず冷蔵庫に入っている。
ミスターSも毎回お米と魚とキムチの食文化では大変なのか何時もチーズとピックルスが冷蔵庫に入っている。
こうして納豆とキムチとブルーチーズを混ぜ込んだような食生活を6年間も続けているのである。
Yさんの奥さんは日本人で、時たまデンバーから来る。今週もシェアハウスに来てキチンを綺麗にしてくれたり、夕食を作って頂いたり誠に感謝である。


昨夜、キッチンに行くとYさんの奥様が何か料理をしている、夕食後だったので「オッ!Yさんに明日のお弁当作ってるんですか。いいですね~」と聞くと「そう!愛妻弁当です」と言われる。
「いいな~」とオジサンは思った。
「ご飯はいっぱいあるわよ~」と言われるので、残り物を少し貰い、納豆もつけて明日の為の「自己愛弁当」をセコセコと作るオジサンであった。


「弁当の 隙間わびしい 冬の空」~オジサンの心の俳句~

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