砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

まだ、チャイニーズ ニュー イヤー

チャイニーズ ニュー イヤーでベガスの町はチャイニーズの観光客であふれている。
2/16日から7日間ほど旧正月をお祝いする。ベガスの高級ホテルに遊びに来れるのだから大したものだ、若い人達も多い。しかし、お金の使い方は随分こじんまりして来たようだ。


オジサンがラスベガスに来た2009年には旧正月は大忙しで、ホテルはお金持ちのチャイニーズであふれかえりギャンブル場はお金が舞っていた。
ホテルの人も当時を振り返り「中国の公務員は両側のショッピング バックに現金を詰め込んで豪遊していた」そうである。公務員がそんなに儲けるわけがない、ほとんどが賄賂だろう。
しかし、2013年1月の中国共産党中央規律検査委員会全体会議で習近平は「大トラもハエも一緒にたたけ」と反腐敗の号令をかけた。それ以来パッタリと豪遊するチャイニーズは来なくなった。ベガスで豪遊しているなんて噂がたてば粛清リストにのって、それこそハエの様に叩かれてしまうのだろう、流石にそんな命がけのギャンブルは出来ない。


今日、あるホテルに行ったら、日本から本マグロ、活けの伊勢海老や釣りキンキに甘鯛、アワビを至急入れてくれと言われた。
「へ~お金持ちのチャイニーズですか」と聞くと、
「イヤ!ある有名なHigh Roller(ハイ ローラー)で、お金には糸目をつけないから良い食材を持って来て」とのこと。この人の後を歩けばお金が落ちているぐらいバラまかれるそうだ。
ベガスでHigh Rollerは「ギャンブルで大金を賭ける人」を意味し、ホテルにとって最高のお客様である。
「へ~どんなお仕事されているのですか?やはりトランプ氏のような不動産関係ですか?」とオジサンが聞くと、静かに首を振って「聞かない方が良いと思うよ」と意味ありげな顔で言われた。オジサンは何となく悟った。
世の中には聞かない方が良い事、知らない方が良い事がある。特にこのベガスには多いようだ。


オジサンも開拓支部設立の為ベガスに送られた時、この町でビジネスをする上で手を出してはいけない幾つかの暗黙の掟を聞いた。その掟を破ると人知れずネバダの砂漠の中に埋められるそうである。
お~こわ!砂漠の徒然草どころか砂漠の白骨になってしまう。


しかし、最近はギャンブルの収益だけでは限界なので、家族が楽しむことが出来るエンターテイメントやプロのアイスホッケーチームやフットボール チームを作り、町の健全化を推し進めている。
自らを「SIN CITY」(罪の町)と呼ぶベガスが、やがて「SUN CITY 」(太陽の町)と呼ばれる日も来るだろう。




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