砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

強者どもが夢のあと。

アフター バレンタイン デイには残骸のようにチョコが会社においてある。


限界集落化した高年齢社員を哀れんで誰か義理チョコを貰ってくるのだろう。


「誰が貰ってきたの?」と聞くと72歳の師匠(部長)がニヤリと笑う。

「昔からバレンタインは貰い物が多くて大変なんだよ」と誰も聞いてもいないのに嘘ぶく。


昔は湘南でブイブイ言わせていたそうで、オリンピックの水泳の強化合宿にも参加していたそうだ。

「高倉健の映画にもエキストラで出ていた」と武勇伝は続く。


さて高年齢の社員にはチョコレートは人気はあまり無い。


ほとんどが血糖値と中性脂肪を気にしているのでバレンタイン チョコレートでトドメを刺されてしまう。

残り少ない歯の為にもチョコは大敵だ。


そもそもアメリカでは女性から男性にチョコを送るという習慣は無く、男性が女性に愛を告白する為にデナーに誘うのがアメリカ式の様だ。

日本のチョコレート会社と歯医者の陰謀説がある。


日本とは逆なので毎年奥様とアメリカ式を取るか日本式を取るかで揉める。


もっとも今はチョコレートよりハンドソープの方が嬉しいと奥様は言う。


コロナ ウイルス予防にはマスクより手洗いの方が有効だそうなので身体に良くないチョコより実用性の高いプレゼントの方が良いそうだ。


なかなか若い時の様なドキドキとトキメキが無い中高年のバレンタインだ。


かえって心臓が変にトキメク時は色恋よりも動脈硬化を心配せねばならない年齢である。


語る師匠の若い時の武勇伝と、昔はまだ髪がフサフサだった古い写真を見ながら


“枯れ草や 強者どもが 夢のあと」と歌が心に浮かんだ。(芭蕉さんスミマセン)


何もあげず貰わないオジサンは人生を達観しているのだろうか.....

残りの義理チョコで体調崩さないように気おつけましょう。

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