砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

恨みに報ゆるに徳を以てす。

最近、とある若者と話していたら「信じる」という事に抵抗感があると言う。


思春期に信じていた人に裏切られた苦い経験があったからだ。


未来志向でもっとポジティブな生き方を提案するのだが、心の癌のように頑なである。


いくら理論的に説明しても、過去の痛みが「恨み」となり前に進めないのだ。


「心の力」とは信じる力と愛する力から出来ている。


恨みを清算し信じる力を回復しないと、人生を生き抜くのに必要な「心の力」が脆弱故に失敗する事もある。


40年前の話だが、頑張り屋の友人がある日突然全てにやる気を無くし、物の見方が批判的になった。

こうなると考えと行動が前に進まなくなる。


原因は親の離婚だった。

「自分の存在の出発点だった愛が偽物だった、騙された。」と彼女は言った。


彼女が幾らか立ち直ったのは、自らが結婚し、子供を持ち愛する対象を持ってからだった。


人もそうであるように、会社や組織のスピリットの中に恨みがあると発展しない。

ボスに対する恨み、労使間の恨み、顧客との恨みなどなどが会社のスピリットを下げる。


国家間も同じで、最近の日本と韓国のように複雑な状態に危惧する。


韓国の反日教育は凄まじいもので低学年から日帝時代の恨みを教え込まれている。」

隣国間でアレはどうかと思う。


人も社会も国も恨みを解かないと発展しない。


オジサンもアメリカ人とシェア ハウスしているが「あの硫黄島の戦いで....」とか「原爆落としやがったな!」とかとは思わない。

原爆にはレスリングの原爆固め(ジャーマン スープレックス)なんて思わない。

人種間を超えた人と人との付き合いをしてます。


オジサンの父親の時代は「鬼畜米英」で恨みをかき立てて日米戦を行なったが、オジサンの子供はアメリカ人である。

日米間が良好なのは過去の恨みより、未来の友情と繁栄を選んだからだろう。

100年戦争に代表される英仏間や独仏間の様に、血を血で拭うような歴史を持つヨーロッパが一つになろうとしたのも未来志向であると思う。


百田尚樹氏の「いまこそ韓国に謝ろう、そしてさらばと言おう」も読んだが、ロスやベガスの様に日本人、中国人、韓国人は大体同じようなエリアに住む事が多い。

更にアメリカの日本食レストランが日本人がやっていると思ったら大間違いで、韓国人オーナーに韓国人シェフがほとんどである。


オジサンの大切なビジネス パートナーなので「さらばと言おう」とは行きません。


国際人、世界人となるためには、「むやみに謝らず、さらばとも言わず」次世代の為に何をするかを考えなければならない。


少なくとも息子達にとっては小学校から大学まであらゆる人種と交じり合って育っているので、変な既成概念は無い。

親が変な事を吹き込まなければだが。


「恨みに報ゆるに徳を以てす。」

-老子

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