砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

電子マネー(suica)初体験

今回の帰省で始めてSuica を使った。


以前から存在は知っていたが、よくわからず一回一回キップを買っていたのだ。
しかし、蜘蛛の巣のように張り巡らされた首都圏の鉄道網を潜り抜けて、観光目的地に着くのは並大抵の事ではない。
目的の駅に着いたと安心し、駅を出ようとするとガッチャンと鈍い音がして自動改札口の扉が閉まるのだ。しかも扉が股間あたりを狙って来るのでタチガ悪い。


「あのオッさん、なに人〜⁉︎」と言った目で見る若者の視線がツライ。


「Suica は便利ダゼ!」という友人のススメにつられて買ってみた。
「オーこれぞ電子マネー、文明開花ではないか!」
蜘蛛の巣の様な首都鉄道地図に頭を悩ますこともない。
電車もバスもスイスイではないか!
オジサンの行く道を遮るものは無いと思った。
静岡駅までは....。


Suica で静岡駅の改札口を出ようとした時、あのガッチャンという音でオジサンの行く手を遮った。
「え!ICが上手く読み取れなかったかな」と思って2度3度とトライしたがダメだ。
羽がとれて空から落とされた気分だ。


ウラメシイ顔で駅員さんに「どうなっているんですか〜」と聞くと、ここはSuica ではなくってTOICAだと言う。
「熱海駅ではSuica を使えたのに、何で静岡駅はダメなんだ!?」


「あちらの自動精算機でお支払い下さい」と駅員の説明を受けて改札を出る事が出来たが、一挙に文明開花の花はしぼんだ。


後で兄嫁から「SuicaはJR東日本、TOICA はJR東海」と説明を受けた。
「東京オリンピックが迫っているのに何やっとるんじゃい!」と思った。


それぞれの地域ブロックで電子マネーカードが違うとは文明開花どころか、まだ幕藩体制ではないか。
日本人には納得できても海外から来る外国人には理解不能だ。
オジサンも年に1回帰国するストレンジャーなので理解しかねる。


ニュースで安倍首相は日本再興戦略でキャシュレス化を目指すと書いてあったが、先ずは全国共通のICカード化から始めて頂きたい。


確かに中国のキャシュレス化は凄まじく進んでいると聞くが、中国の現金は偽札だらけで信頼出来ないのも理由にあるらしい。
「現金お断り」の店も多いが、中国国内に銀行口座の無い外国人は電子マネーのサービス対象外なので我々には不便だ。支払い難民が増えてるらしい。


その点日本のSuicaなどのICカードは誰でも買う事が出来るので便利だ。


オジサンとしては現金もカードも上手く使いこなしたらよいと思う。
日本のお金(お札)は芸術性も高いし、国際通貨としても強い。
特に高い物を買う時に福沢諭吉を数える事で無駄買いを抑え、セーブしようと思う。
財布の中の福沢さんの枚数が気になるからだ。
カードだとドンドン使ってしまう誘惑がある。


アメリカはキャシュレスと言ってもVisa, MasterCard だ。
別名「プラスチックの高利貸屋」だ。


そいつが財布の中に2、3枚潜んでいて気を許して使い過ぎると後でトンデモナイ事になる。オジサンの周りにもカード破産者はいる。


現金の様にゴマカシが効かず、御丁寧に使った明細書を奥様の元に送りつけるのも問題だ。後で用途について詰問が始まるケースがある。


随分前にルームシェアーしているアメリカ人のSさんと夕食中、Sさんの奥さんから「あの支払いは何に使ったの?」と電話がかかって来ていた。
食事中にもかかわらずアタフタと説明している姿を見て「何処の国でも男はつらいな〜」と思った。
カード使用明細書が送られてはゴマカシがきかず、ヘソクリも作れない。


今は昔のように現金の入った給料袋をバシーと妻子の前に出して、家長としての威厳を見せる事も出来ない。
バンクにダイレクト デポジットなので並ぶ数字を見て「今回は給料少ないわね~」などと言われるとテンション下がる。


1万円札のウチワで扇いで「いい風だな〜〜」とやりたいものだ。


キャシュレス、電子マネー化と言っても、どうもVISA, Master cardにAple Payなどの巨大企業に踊らされる様で面白くない。


息子達にもキャシュをチラリと見せれば喜んで手伝いをしてくれるので、暫くはオジサンの財布の中にはキャシュ(現金)を入れておこう。


Sさんも毎年日本に行っているので(奥さんが日本人)、次回は明細書が送られる心配の無いSuicaを紹介してあげようと思う。

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