アメリカは中間選挙の最終結果に注目が集まってます。
国の行く末を決めるので重要な事ですね。
今回はネバダ州の選挙結果が、両陣営勝利のカギの一つとなっていると聞きました。
だからでしょうか、何となくラスベガスのビジネスも選挙に気を取られてここ2、3日ヒマです。
アメリカは選挙に対する意気込みが日本に比べてかなり強いですね。
さて今回は国政選挙ではなくロスアンジェルス市議会の話しです。
先週ロスアンジェルス ダウンタウンに奥様と行って来ましたが、ロスのシティホール(市役所)を見ながら市議会も大変だと思いながら見つめていました。
と言うのは先月、市議会議長と仲間の議員、労働組合のリーダーが人種差別的発言をしたスキャンダルがあり市民の非難の的になりました。
昨年、彼らスパニッシュ議員達が仲間内でアフリカ系アメリカンに対しての酷い差別用語を使い、自分達の政治的利益の為に選挙区域を再編成しようとした会話の録音テープが今年10月9日に暴露されてしまったのです。
それも彼等は人権と平等を標榜する民主党員、これにはカリフォルニア知事も激怒しました。
もちろんアメリカ系アメリカンは激オコ!
これは政党がどうこう言う問題ではなく、人種間の差別意識の問題です。
良く話しをするスパニッシュ系の若者によると、同じスパニッシュ系でもメキシカンはキューバ人、エルサルバドル人は嫌いだと言う。
何で?と聞くと「親の代からからそう言う認識を持たされて来たが、理由はわからない」と言った。
ルワンダのフツ族とフツ族の争いが頭に浮かんだ。
人種的に同じでも争いや差別は起こる。
宗教や人種、性別、仕事における差別も争いの元になる。
何故差別は起こるのでしょうか。
「敵を見下したりバッシングする事で、自己肯定感を高め優越感にしたる」
「マイノリティーへの不理解、理解出来ないものへの排除」
が主な原因でしょうね。
「いじめ」がおこる原因もここにあると思います。
いくら多様性を認めようと「ダイバーシティ」を標語に掲げても、認める前に相手の立場を理解してあげないと差別の種は芽を吹き出して来るものです。
「アジアンヘイト」がコロナパンデミックで起こったが、アジア人の中での差別意識もひどい」と息子は言う。
差別されている者も、また誰かを差別し。
差別する者も、いつか差別される立場に立つ。
多様性の時代はまだまだ遠いですね。
人間性の向上が求められる時代です。