砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

織姫と彦星の涙。

7月も中旬に入りベガスの夏も激しさを増して来ました。


雲一つない青空が、かえって暑さを感じさせます。


今日は44°、まだ梅雨が明けない東京は日中31°ぐらいですが、湿気があるからむわ〜として大変ですね。


むかし東京で下宿していた頃、雨漏りや食パンにカビが生えた情景が日本の梅雨の季節の印象として残ってます。


砂漠の生物と化した私には、日本の梅雨は遠い遠い思い出となってしまいました。


ただ七夕になると昭和49年の七夕豪雨を思い出します。



マンガ「ちびまる子ちゃん」にもそのアンビリーバボーな情景が描かれてますね。


ノホホ〜ンとしている駿河っ子もビックリ‼️

友蔵じいさんの驚きもよくわかる。


7月7日に大雨で安倍川と巴川が氾濫し、静岡全域に甚大な浸水害をもたらした。


私は中学生だったが、家は被害が無かったので学校に行った。

人間不思議なモノで「風よ吹け、嵐よ来い〜」と変に興奮して自転車こいで登校した事を覚えてます。


学校が小鹿山の頂上にあったので、水害には強く休校にはなって無かった。


学校の屋上から市内を眺めると、町が水浸しでプールの様になっていた。

授業が行われたがどうかは全く覚えて無いが、行われていたとしても静岡の一大事で頭は空っぽだっただろう。


私の家は旧東海道沿いで、東海道は山に近い高目の場所にあったので水害被害は無かった。


郷土史を研究していた兄によれば、昔は北街道がメインの道だったが何度か水没したので、水害被害を避ける為に今の場所に作ったそうだ。


さて、7月7日七夕に雨が降りやすいのは、彦星(牽牛)が一年振りに織姫に会えるので、牛をキレイに洗う水が大雨になるのだそうだ。



気持ちはわかるな。

現代人も彼女に会う前に、車をピッカピカにしてデートに誘うのと同じだ。


また一説には天の川の水かさが多いと会えないので、織姫と彦星の悲しみの涙が豪雨になっちゃうそうです。


今年は2人は無事逢えたのでしょうかね。

暑くなると出て来る奴ら

暑くなると頭をやられるのか、おかしな野郎が現れるものです。

今日、配達のドライバーから「シーザーズ パラス ホテルのデリバリーエリアがポリスカーで固められて配達出来ない!」と連絡があった。


ニュースを調べたら、男が女性を人質にして立て籠もり、銃で威嚇しているようだ。


午後にSWATチーム が突入して事件は解決するが、日本鮮魚の配達は明日になり大迷惑。


夏はおかしな野郎だけでなく、嫌われ野郎も現れます。


ゴキブリだ。



さほどまだ大きくは無いが、チョロチョロと目に付くようになった。

3億年前から生息し「生きる化石」と呼ばれる彼らではあるが、カブトムシやクワガタのようにお友達にはなれない生き物である。


さっそく必殺仕事人となって駆除を始めた。


スーパーの日常品売り場には色んな必殺技が並んでいる。



まず選んだのは、その場で死ぬのでは無く毒を巣まで持って行って全滅されるという大量殺戮兵器。



しかし、1週間経ってもゴキブリは元気に台所で遊んでいる。

そこで同居人のSさんは違うタイプの奴を買って仕掛けるが、やはりゴキブリくんは元気に散歩をしている。



うーむ、もしかすると殺虫剤に対する免疫が出来て、効かなくなっているのかもしれません。


「やはりアレを手に入れるか」とAmazonでオーダーしたのが「ゴキブリ ホイホイ」英語版です。



狩人が罠を仕掛けて獲物を取るように、この目でゴキブリの最後を確認しなければなりません。


アメリカンのSさんにゴキブリ ホイホイを見せたら「オーマイゴード!それだ!」とホイホイ言いながら小躍りしていました。


彼の食物を狙うゴキブリは共通の敵ですから。


しかし、ゴキブリは養殖して食用にしたり、薬に使っている地域もあるそうです。


ゴキブリ見ると私達もギョエ〜となりますが、ゴキブリからすれば人間こそギョエ〜でしょうね。

フォーク1本の優しさ。

今週末はロスアンジェルスです。


今回ユナイテッド エアを使ったが、先回は大変な目に遭い飛行機に乗れなかった。

もう2度とユナイテッドは使うまいと思ったが、安いチケットを探したらユナイテッドしかない。

信念も安さになびく私です。


金曜日ではあったが、早めに仕事を切り上げて空港に向かったので、今回は無事に飛行機に乗れました。



私のように荷物を預けない(No baggage)の場合は、他の飛行機会社は自己申告でOKだが、ユナイテッドは従業員のチェックが入るので面倒である。


慌しい朝で朝食は搭乗口近くで食べた。

昨夜の夕食の残りをを合わせただけの粗末な弁当であったが、いざ食べようとすると箸もフォークもない事に気付く。

「 OMG〜I forgot my fork!」と呟いたのを隣にいた少女の耳に聞こえたのか、「Hei ,I'll give you this」とファーストレストランにあるようなプラスチック フォークを渡してくれた。


6歳ぐらいだろうか、金髪だが何処かオリエンタルが混じっているような可愛い子だった。


少女の隣にいたご両親にも感謝すると、お父さんは白人だがお母さんはオリエンタルだった。


「やはり母親がオリエンタルだと東洋人に違和感が無いのかなぁ」と思った。

少女の優しさに感謝。


空港を見渡すインターナショナルのカップルが昔に比べて随分と多くなった。


ダイバシティ(多様化)をいくら声高に叫んでも、人種、民族、宗教感の違いを乗り越えるのは理論ではなく、愛情によって乗り越え無いと根本的な解決とはならないだろうなと漠然と思った。


飛行機に乗り込み自分の席に向かうと、私の席にチャイニーズ夫婦が座っている。

「え〜と、あなたの席の番号を確認して頂けますか?多分私の席と間違えていると思いますけど」と伝えると、オジサンの方は何の事か分からないようでオドオトしていたが、オバサンの方は間違えに気づいたようで「ソーリーソーリー代わります」と言う。


しかし「大丈夫ですよ、1時間だけですから」と空いてる席に座った。


この初老の夫婦はおもむろにチャイニーズ フードを席で開き食べ始めた。

あの脂っぽい匂いが鼻に付いたが、人が食べる物にとやかく言う権利はありません。

オバチャンの「食べるか?」の何度かのお誘いを丁重にお断りして、私はそのまま寝落ちしてしまった。


ロサンゼルス空港に着いて席を離れてようとすると、オバチャンが追いかけて来て「Thank you ,Thank you」と繰り返す。

別に何をした訳では無いが、人によっては少々の間違えや隣からの異臭を声を上げて文句を言う人もいる。


私は「骨格からニヤけている」と言われる生来のニヤケ顔なのだが、オバサンには優しい笑顔に見えたのかもしれませんね。


「フォーク1本の優しさ」から始まったロサンゼルス行きの帰宅は、心を軽くしてくれる優しい1日にしてくれました。


そんな出来事をピックアップに来てくれた次男に車の中で話しました。


するとベトナミン フードのPho(ライス ヌードル)のお店にランチに連れて行ってくれました。



何でと聞くと「優しいオリエンタル フード」だそうです...。

支払いは私でしたが、確かにお財布にも優しい金額でした。