砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

札幌での出会い

函館から特急北斗に乗って札幌へ。



札幌には大学の友人が住んでいる。

彼は大学卒業後、すぐにドイツのケルン大学に留学して6年ほど滞在していた。


私もしばらくしてから渡米してしまったので、お互い音信不通。

それが4年ほど前に、彼の奥様が癌で危ない状況と偶然共通の友人から連絡をもらった。


今は故郷の札幌に住んでいるというので、早速LINEで繋がりその年の帰省時に東京駅で再会した。

35年ぶりであったが、お互い老けはしたが原型は留めた状態だったので駅前の待合せは簡単だった。


今回は最後のJRパスなので北海道まで行こうと計画したが、当然彼に会うつもりで札幌まで来ました。

彼も「生きて会えるのは最後かもな〜」というし、孫が2人いるから家族にも会って欲しいという。


2年前に他界した彼の奥様の遺影に挨拶し、彼の家族と夕食の団欒。

お互い大学生の頃には想像出来なかった暖かな幸せな家族を今は築いている。

彼の奥様も天国から笑顔で見守っているだろうと思った。


翌日は彼が札幌の名所を車で巡ってくれた。



札幌テレビ塔



時計台



クラーク像



羊ヶ丘



更には小樽




昔ながらの街並みが売りです。



最後は別れのラーメン



北海道では人気の店「初代」


美味しかった〜




人生の荒波を乗り越えて来た者同士、お互いの健康と家族の明るい未来を願いながら別れを惜しみました。




出来ればまた会いたいものです。

小雨降る大沼公園

「は〜るばる来たぜ函館〜」とサブちゃんの歌を歌ってしまうのは昭和人だからでしょうか?



でも「さ〜かまく波を乗り越えて〜」と歌う事なく、津軽海峡は新幹線でビューンとアッと言う間に通過してしまいました。

青函トンネルの偉大さに感謝!



やはり電車乗って、船乗ってまた電車乗ってとなると気持ち的に北海道は遠くなりますからね。


せっかくのJRパスがあるのだから行けるんだったら北海道です。

(本州はまだ暑いし)



「新幹線で行く人は少ないでしょ⁉︎ 普通飛行機でしょ!」と思うかもしれませんが大間違い。

静岡着いてすぐに切符を手に入れようとしたが、予定した時間の席はいっぱいで空席無しと言われた。


しょうが無しに東京駅周辺で時間を潰して、午後3時チョットの新幹線ハヤブサに乗る。

(Kitteで時間を潰す)



函館駅に着いたのは夜だったのでよく分からなかったが、朝にホテルの窓を開けると函館湾が見える。



昔「さ〜かまく波を乗り越えて〜」来た摩周丸はすぐ横にあった。



翌日は大沼公園に行ったが、あいにく天気は雨模様。


「千の風になっての発祥地」なるところで一曲口ずさむも駒ヶ岳は見えませんでした。

残念無念!



近くに住む友人夫妻と大沼公園駅前で待ち合わせて、小じんまりしたカフェでお喋りに花が咲く。



旦那さんが30年ほど前にロサンゼルスに住まれていたので、共通する昔話しに懐かしむ。


かなり重い糖尿病だったはずが、すっかり治ったと聞いて驚いた。

腎臓透析を患いかなりヤバい状況だったそうだが、奥様の献身的な看病と良いドクターに出会い奇跡的な復活をされたそうだ。

人の人生には山あり谷あり、苦労を支え合って乗り越えて来たドラマがある。


もう一つ感動したのは先生として登校拒否の子を忍耐強く愛情を注いで、高校進学にまで導いた話だった。

親でも諦めてしまう難しい子供の教育は本当に大変な事だろうが、笑顔でサラッと話す背後にも様々なドラマがあったんだろうなと感じました。


小雨降るカフェで、話がはずむとコーヒーも美味しく感じる物です。

禁じていたケーキも食べてしまった。



電車の時間が来たので別れを惜しみなから駅のプラットフォームに立つと、小雨が上がりみるみる晴れ間がさした。


線路の向こうに駒ヶ岳が綺麗に見えました。


ふるさとの夏の富士

今回は兄の一周忌の為の帰国でした。


昨年の葬儀では突然の事で、ふるさとの街並みもゆっくり見る事も出来ませんでしたが今回は少し時間の余裕をとっての帰国です。


危険な暑さが続くと聞いていましたが、ネバダ砂漠の住人にとっては暑さより湿度が気になりました。


静岡駅の近くにホテルを取ったので、朝の散歩がてら歩いた。


静岡は今「どうする家康」で沸いてます。



愛知県人には三河は静岡では無い!と言われますが。



変わらぬ街並みと変わりゆく街並み。


年を取れば昔の面影を懐かしむものですが、時代の流れにはあがなえないですね。


そんな中で雄大な富士と静岡茶がふるさとを体感させてくれます。



町を歩けばデザインされたマンホールに少しほっこり。



静岡と言えばちびまる子ちゃん。



変わらぬ物と言えは法要が行われたお寺の講堂。

昔から変わらぬ景色に安心感を覚えます。



今回は敬愛する兄の一周忌と母の三回忌が行われました。


法要を終え、法事として食事会(御斎)が親族で行われたが、兄の子や孫、弟の子や孫達など親族が集まり故人を偲ぶ楽しい法宴となりました。

食事も美味しかった。

アメリカでは葬儀の後に、こうした故人を偲ぶ集まりは無いので仏教もいいですね。


母の看病と兄の看病でご苦労された兄嫁に心から感謝です。


全てが終えて夜ホテルに帰りベットに入ったが、眠りに入る前に亡き母の笑顔が目に浮かんだ。


ずいぶん前だが母が施設に入った後、帰国して見舞いに訪れた時に見せてくれた笑顔だった。

老人性鬱だったので介護士さんが「久々に素晴らしい笑顔を見せて頂きました」と言って下さった笑顔だった。

母も三回忌も無事終わり、微笑んでくれたのだろうと思いました。



ふるさとを後にする新幹線の窓から見える富士を見ながら、親族の幸せを祈りました。

裾野が広がるのは良い事ですね。


「法宴に 子らの賑わい 夏の富士」