砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

レター その2

オジサンもラブレターをもらった事がある。
16歳ごろの話なので44年前であり、細かい事までは覚えていない。


事の発端はオジサンの学園祭に来た英和女学院の女生徒がオジサンの描いた絵を見て感銘を受け、お付き合いしたいと友人を通してデートを申し込んで来たのである。


オジサンの学校は中学、高校と男子校で女っ気が全くない、授業が終わっても部活(美術部)ばかりで遊ぶことは全くなかった。
ましてや野暮な男3人兄弟なので、女性に対する免疫が全く無い。


確か中学、高校の思春期に女の子(16~25歳までデス)と呼ばれる存在とまともに話したことが無かった。
こうした特殊な環境は青少年の心に何らかの異常をきたすのではないかと思う。


オジサンが思うに男子校出進者は「女子を理想化」し過ぎる傾向があるのだ。
「女子は清く、正しく、美しい」とイメージが強すぎる為に女性に騙されやすい。
「汚くて、野暮で,バカな男子」とは、全く違った生き物と思っていた。
トイレにもいかない、地球外生物的イメージである。


作家の赤川次郎氏も中高、男子校なので、氏の書かれる女子は「明るく、かわいく、活発な存在」で描かれる。ある人が言うには「男子校症候群に見られる理想化した女子イメージ」だそうだ。


更に、高校生時代のオジサンは女性に触れる事が出来なかった。
何かの拍子で触られたりすると感電したようにビリビリ来てしまうのだ。とうぜん話せば目を合わす事無く、しどろもどろ。


そんな高校生がデートをするのだから大変なことである。


半世紀近い時が経っているので詳細は思い出せないが、日本平動物園に行った。


オジサンの友人と、彼女の友人と4人がかりである。
動物園に行ったのに何の動物を見たのか全く記憶に無く、その彼女と話す事もほとんど無く、更には顔も見れなかった。イッタイゼンタイ何しに行ったのかと思う。


唯一憶えているのが「ボ、僕の絵のどんな所に感銘を受けたのですか?」(もちろん顔を見る事無く、緊張のあまりうわずった声で)との質問に、
「え~まあ、すごくキレイな絵だな~と思いました。」と彼女が答えた事である。


学園祭で出展していた絵は「秋刀魚の開きと、卵」であった。
(一応、静岡ライオンズクラブの賞を取った絵ではあるが)
どう見てもキレイと言う表現には当たらない。ましてや当時オジサンは筆を使わず指で濃厚に描く画法に凝っていた。


「この子はウソを言っている」と思った。


ボ~としているオジサンでも、その位の事は感じる。
冷静になって3人の会話を聞いていると「遊んでいる子達だな」と分かった。
少し女子の持つ「清く、正しく、美しく」では無い部分を見たような気がした。


動物園を出て、喫茶店に行こうと言う誘いを断って家に帰った。


普段馴れない生き物と長時間一緒だったのでドット疲れた事を覚えている。
まあ、良い経験であった。


1週間ほどして、その顔も覚えていない彼女からレターが来た。
いわゆる「ラブレター」である。


さて、今日はここまでとします。




スミマセン、もう寝る時間です。魚屋の朝は早い。
~つづきは明日。
えっ!興味無いって?まあまあ 気が向いたらで。

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