砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

聖夜のワンシーン


車のラジオからもホテルの中もクリスマスミュージックたけなわである。
聞いてると何か楽しくもあり、一年の終わりでせわしくもある。


オジサンはクリスマスになると毎年思い出す映画のワンシーンがある。
「BEN HUR」のオープニングでイエス様の誕生を描いたシーンである。


星に導かれて聖誕を祝福に来た東方の三博士と、イエス様の誕生を祝ったのは野にあった無垢なる羊飼い達だった。
その後の精神的文明史に多大なる影響を与えたイエスの誕生が、このように質素であった事に驚くが、この映画のミュージックとシーンが約2000年前の聖夜の深遠なる世界をイメージさせてくれる。




Ben Hur (1959) - The First Scene


実はこの事は、大学生の時にサークルで出会ったクリスチャンの女性が教えてくれた。
「このシーンを見ると聖夜の情景に感動して涙が出てくる」と言うので
「え!そんなシーンがあったかな」と映画を見直したものだ。
BEN HURと言えば大戦車レースの印象しかなかったので、そんなシーンがある事自体覚えていなかった。
なるほど「BEN HUR」の副題は「イエスの生涯」なので誕生で始まり十字架で終わっている。
この女性は大戦車レースのシーンはどう思っているのか聞きたかったが話がしらけるので止めといた。
映画一つでも人によってこんなに見方が違うのか、感性が違うのかと青年期のオジサンはショックだった。
無気力、無関心、無責任の三無主義に無感動、無感性、無知の三つを足した六無主義だったオジサンはこの時から自分の感性,感情を高めたいと思った。
「目からうろこ」と言うやつだ。
クリスマスが近づくとあのシーンと共に40年前にうろこが落ちた時の事を思い出す。


パーテーやプレゼントでせわしない時期だが、2000年前のベツレヘムの聖夜に心を馳せるのも感性を豊かにするには良いかもしれない。

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