砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

ニオイ

ニオイは匂いとも、臭いとも書く。
匂いは良いニオイに使い、臭いはクサイとも読み悪いニオイに使われる場合が多い。
実は先週 いきつけの居酒屋で60代の男4人がニオイについて話し合った。
臭い方のニオイである。
魚屋をやっていると、会社のオフィスもオジサン達も魚臭くなる。


英語でSomethig Fishy と言われたら「魚臭い」と言う意味では無く「うさんくさい」「何か怪しい」と言う意味であるように、魚の臭いは余りポジティブなものでは無いようだ。


自分ではもうニオイに慣れてしまっているので気が付かないが、奥さんや子供達には「魚臭い」と言われることはよくあった。


さらに60歳ぐらいになると加齢臭もある「枯草の様な臭い」だそうだが自分では気付かない。
そもそも「枯葉の臭い」とは如何なるニオイなのか?



オジサンは魚屋だからシーフード カレイ臭と言うわけだ。


更にはストレス臭なる物もあるそうで、コレは「ネギの様な臭い」だそうだ。
オジサンがストレスを感じる毎にネギの臭いを発散させているかと思うと、やるせない。


加齢臭もストレス臭も資生堂の研究員が発見されたそうだが、仕事とはいえ臭い物と向き合わなければならない仕事にご苦労様と思う。


アパートの部屋など生活圏にも独特の生活臭がある。
コレは食べている物にだいぶ影響されると思う。
ロサンゼルス近郊のサリトス市はインド人が多いので、彼らの家に行くとカレーのスパイシーなニオイがする。
中国街はラー油、日本はヌカ味噌、韓国はキムチと言うように国をイメージするニオイはあるかもしれない。


この居酒屋ミーティングで会社の魚臭と生活臭の問題の解決策として「オゾン消臭機」を試す事が提案された。
他の支店でも効果があるらしい。早速Amazonで買ってみた。


オゾンは高い脱臭効果、殺菌力、消毒力があるようだが、濃度が高いと有害になるので注意が必要だ。


社員の1人がオゾンが人工的に作れるはずは無いと主張する。
「そんな事が出来るならオゾン層の破壊を簡単に防げるではないか!」と言うわけだ。
「イヤイヤ、グーグルで調べてみな、作れるって書いてあるよ」と説明したが「それはフェイク ニュース」と言われたので、それ以上の説明はやめた。


科学的説明は苦手だし、要は魚臭さが消えるかどうかが問題なのだ。


試した結果、臭さが消えたのでオジサンとしては満足だ。


オゾンは人工的に作れるが不安定な物なので、オゾン層がある上空にまで持って行くのは無理だそうだ。


アポロ11号の月面着陸はフェイク ニュースと言う意見があるぐらいなので、このタイプの人には、自分で確かめた事だけを伝えるのが無難な様だ。


オジサンのアパートにも1台小型のオゾン消臭機を買ったが、かえって何も臭いがしないのもつまらない物である。
秋刀魚の焼く匂い、松茸の香り、リンゴの甘酸っぱい香りも「秋の匂い」である。やっぱり必要だ。


加齢臭の「枯葉の臭さ」も、ストレス臭の「ネギの臭さ」なんかも「秋の匂い」と思って頂ければ幸いだ。
オジサン達は「人生の秋」にさしかかっているので秋臭くて当然である。
それもまた生きて来た証だ。


かえって加齢臭をごまかす為にオーデコロンなどつけたりすると魚が不味くなる。


消臭もほどほどにする事にしよう。

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